当日の天候は晴れ、コーストップの気温は-8〜-4℃です。
試乗コースは、RACINGとDEMOがスラローム、HIGH PERFORMANCEがロマンチック〜ファンタジーを使いました。
乾いた人工雪が固くパックされた大変滑りやすいコンディションで、両コースとも午後になってもそれほど荒れませんでした。
以下、試乗した順番に並べてあります。
HEAD WORLDCUP REBELS E-SL RD FIS
L165 / R12.5 / 120-66.5-103

全体にやや硬めです。
エッジグリップは強く、角を立てて踏み込むと、しっかり食い付いれくれます。
意図的に角を外せば素直にズレてくれ、トップが食ったり、テールが引っかかったりすることはありませんから、扱いにくさは感じません。
ただエッジがグリップした状態からどこまで動けばどの程度外れるか、やや分かりにくく感じましたが、慣れの問題でしょう。
しっかりと撓ませるためにはそれなりの脚力が必要で、私だったらリフト数本が限界だと思います。
HEAD WORLDCUP REBELS E-SL RD FIS
L168 / R12.8 / 119-68-103

こっちはDEMOモデル。
FISのマークが入っているとは思えない扱いやすさ。
エボプレートという硬すぎないプレート使っているようですが、非常に撓みやすく感じました。
エッジを食わせても外してもOK。
返りも穏やかで、ショートで踏み込んでも強い反発で失敗することはありません。
ロングも全く問題ありませんし、オールラウンドに使えそうです。
結構気に入った一台です。
HEAD WORLDUPC REBELS E-SLR
L163 / R11.2 / 123-66-107

持ったとき明らかに軽いです。
滑っても印象は変わらず、軽やかな乗り心地。
グリップは極端に強くありませんが、一般的なゲレンデで使用する分には実用的には問題ないでしょう。
ショートは板の返りを使っても、自分で回旋してもOK。
ロングでは短さを感じるかと思っいましたが、そうでもなありませんでした。
フレックスとトーションのバランスが良さそうです。
意識的に角を立ててもグリップし切らないマイルドさがあります。
これを扱いやすさと感じるか、甘さと感じるかは、その人次第。
私には扱いやすく感じました。
HEAD WORLDCUP REBELS e-SL RD FIS SPEEDBLUE
L165 / R12.5 / 120-66.5-103

DEMOのSL系トップモデルだそうです。
そう聞いた時点でビビりますが....
角を立てるとしっかりグリップします。
ズラしてもエッジが食いながらズレる感じがあります。
急斜面ショートではそれが安心感につながります。
ロングでもじんわりと踏み続けられますし、思ったほどにはトップから内に切れ込んできませんので、中〜大程度なら問題ないでしょう。
ただこれも疲れる板で、私だったら気合を入れてもリフト2〜3本がいいところ。
HEAD WC REBELS E-SPEED PRO
L175 / R19.3 / 108-65-93

久しぶりのロング系。
ただし大回り専用ではなく、大回り系のオールラウンドです。
大回りは、多少荒れていても安定しており、軽々と突破していきます。
グリップはほどほど。
噛んだらそのまま真っ直ぐ走っていくようなタイプじゃありませんから、扱いにくさは感じません。
ショートだとターンインでややもたつきがありました。
実用的には問題ないと思いますが、積極的な回旋動作は必要です。
HEAD WORLDCUP REBELS E-GSR
L163 / R13.1 / 120-68-101

Gという文字が入っていますが、オールラウンド系でショートからロングまでこなせます。
SLR同様エッジグリップはマイルド。
長さが長さだけに、ロングでは期待したほど安定しませんでしたが、決して不安定ではありません。
ショートではテールをグリップさせる意識が必要で、油断すると流れてやや方向が定まりませんでした。
全体的にちょっと中途半端な印象です。
HEAD WORLDCUP REBELS e-RACE
L170 / R14.8 / 117-68-102

休憩なしで試乗を続けており、乗り手に疲れが見え始めました。
構造はレーシングだが、サイドカットでオールラウンド性を出しているという板です。
エッジを食わせればいいのですが、ズラそうとするとやや挙動不審気味になりました。
ポジションにもシビアで、ポイントを外すとスキーだけが走っちゃったり、テールが流れたりします。
基本的にグリップさせて滑る板のように感じましたが、ロングでもショートでもイマイチ掴みどころがありませんでした。
残念ながら私には合いません。
HEAD SUPERSHAPE E-SPEED
L170 / R14.0 / 119-68-102

フルモデルチェンジしたSUPERSHAPE。
相変わらず操作しやすい板です。
ターン弧も大から小まで選びません。
ターンインでのトップの捉えも、それほど悪くないと感じました。
エッジングについては、普通に操作すればそこそこグリップします。
ズレのコントロールも問題ありませんが、ある程度外力を受けている状態では、あまりズラすことを意識しなくていいかもしれません。
強い板ではありませんから、雪質にもよりますが、角を立てても勝手にズレてくれます。
外し過ぎると板が負けて、テールが流れ気味になります。
HEAD SUPERSHAPE E-MAGNUM
L170 / R13.1 / 126-72-110

何も考えずに滑れる、楽な板です。
ロングは踏む強さとタイミング、ショートは回旋の量でコントロールできます。
以前は切替で若干のもたつきは感じたこともありますが、そのようなことはありませんでした。
エッジグリップも強くはありませんが、程よく食ってくれます。
キレを求めるならE-SPEEDですが、オールラウンド性ではE-MAGNUMに軍配が上がるでしょうか。
しかし走らねぇな....
HEAD WORLDCUP REBELS E-SL
L160 / R12.0 / 122-68-107

長さが60ということで見送ってましたが、結局気になって試してみました。
聞いてみたらレーシングのSLセカンドモデルだそうです。
滑ると短かさは感じません。
レーシングらしいグリップ感で、やや荒れ始めた急斜面でも安心してコントロールできます。
ショートでは角を立てて踏み込むと、程よい返りが感じられ、軽快に滑ることができます。
ロングではちょっと内に入り気味。
この長さでも安定性は悪くありません。
個人的には結構気に入りました。
65にも乗ってみたいなー。