
先週の試乗会は開始時刻が10時30分と遅かったのですが、今回は8時30分開始です。久しぶりに気合いを入れて、5時に自宅を出発。相変わらず空いている関越道〜上信越道を通り、現着は8時ちょい過ぎ。ファミリーゲレンデ下の駐車場には、続々と車が集まってきます。受付待ちで後ろに並んでいたお客さん、『先週はほとんど人がいなかったのに。』と驚いてました(^^
8時20分には受付終了。まずはオガサカのブースを覗いていると、『機種が決まっていたら、もう出せますよ。』と声を掛けていただきました。それじゃ、っていうことで定刻前ですが早速試乗開始です。
念のため今回も申し上げますが、以下は私自身が感じた印象です。スキーヤーのスタイルや癖により、同じスキーに乗っても全く違う印象を持つ方もいらっしゃると思いますので、ご承知ください。ただひとつ言えるのは、「悪い」スキーは無かったということです。私の「好み」に合わないスキーはありましたが、決して「悪い」スキーではありませんでした。
OGASAKA KS-AX+RC600FL
L165/R14.7/114-67-99

まず大回り。谷回りでの雪面の捉えが異常(?)に早いです。内傾角を強めていくと、かなり早い段階でカツンとエッジがかかる感じでしょうか。
小回りも、浅回り・深回りとも非常にやりやすく、スキーが身体の下に自動的に戻ってきてくれます。ただし、雪面状況によっては返りの強さを感じることがあるかもしれません。エッジを食わせることはそれほど難しくありませんが、エッジングを調整する技術は必要だと思います。
まぁ、良くも悪くも、これぞKEO'Sというスキーです(^^
KEI-SKI AR16
L164/R16/108-66-94

直前に乗っていたのがKS-AXだからかもしれませんが、全体的に反応がマイルドというのが第一印象です。
傾くだけで勝手に雪面を捉えてくれるという感じではなく、谷回りでもスキーヤーが意識的に動いてやることが必要です。ただし、その動きには非常に素直に反応してくれ、大変わかりやすいスキーと感じました。ですから、決して谷回りの捉えが遅いということではありません。
人によっては、前後のポジションを探って、荷重ポイントを見つける必要があるかもしれません。
ちなみに、このスキーのトップの形状。KEI-SKIの前身であるKAZAMAをご存じの方は、懐かしいとおっしゃるそうですが....、う〜ん、どうでしょうか(^^;
FISCHER RC4 SUPERIOR FL
L165/R14/122-72-104

フィッシャーのブースで勧められたのがこれ。『デモ系のトップモデルです。』という言葉に、思わず返そうかと思っちまいました(^^;
が、滑ってみると思っていたほど(どんなことを思ってたんだ?)とんがってません。素直で操作しやすいスキーです。
小回りも、特に深回りで好印象でした。しかし強いエッジホールドは感じられません。
恐らく私自身の荷重ポイントとスキーのそれが若干ズレていたのでしょう。前後のポジションを調整すると、雪面の捉えがかなり良くなりました。それ以上は....、スキーの問題ではなく、私の技術的な問題ですね(^^;
NORDICA DOBERMANN SPITFIRE PRO XBi CT
L170/R14/122-70-105

まずはこのネーミングに圧倒されます。コスメも、ちと
実際に乗ってみると、まず大回りで感じたのはエッジホールドの強さ。谷回りでの捉えも非常に早いです。
小回りもエッジが咬んで回っていく感じですが、ターンはしやすいです。ただ返りが少々強いため、急斜面や高速のショートターンでは若干手こずるかもしれませんが、これも私自身の技術的な問題です(^^;
スキッディング系の操作自体は決してやりにくくはありませんが、ターン後半のテールの捉えが強い印象を受けました。
VOLKL PLATINUM Psi
L65/R15.1/117-69-99

時刻は10時30分。ガスが濃くなってきて、視界が非常に悪く、危なくてスピードは出せない状況です。
ということで、まずはスキッディング系の滑りから。スキー操作に対して非常に素直に回ってくれます。大変滑りやすいスキーです。
視界がほんの少し良くなったタイミングを見計らって、内傾角を意識した滑りをしてみると、谷回りの早い段階で雪面を捉えることができました。しかし全体的に反応がマイルドで、操作性が非常に良いスキーです。
ここでレストランに一時撤収。早めのお昼ゴハンをとりながら、ガスが引くのを待ちます。
BLIZZARD G-POWER FULL SUSPENSION
L167/R15/121-72-103

午後になると、すこしずつ視界が回復してきました。雪面はかなり荒れてきています。気温がそれほど低くないので、春のグサ雪になりつつあります。
そんな中での1本目はこれ。大分前に試したブリザードは、エッジが食ったら離さないという印象だったのですが、今回のは全く違いました。
まずは大回り。安定性が素晴らしいです。悪雪を蹴たてて進むといった印象。そのうえ、操作性も大変良いです。
小回りでは、雪の状態もあり、無理に回そうとすると操作性に重さを感じます。しかし、スキーや雪面に逆らわず、荷重やエッジング、そして回旋を優しく調整してやれば大丈夫です。
重厚さを感じるものの、難しさは感じないスキーでした。
BLIZZARD S-POWER FULL SUSPENSION
L167/R13.5/121-68-105

返却時に小回りの印象を離したところ、ぜひと勧められたのがこれ。
大回りで滑ってみましたが、G-POWER同様、安定性は全く問題ありません。操作性は軽いです。またラディウスの数字は小さいのですが、思ったほどスキーが内に入ってこようとしませんので、大〜中回りも滑りやすかったです。
小回りはさすがに操作しやすいです。浅回り・深回り、どちらもOK。また、荒れた雪面でもスキーが暴れません。
スキッディング系の滑りも試してみましたが、こちらでも癖がなく、大変扱いやすいスキーです。
G-POWERのような重厚感はないものの、その安定性には驚きました。
STOCKLI LASER SC
L170/R14.9/122-72-104

先週の試乗で大変気に入ったスキーです。悪雪での滑走を試してみました。
大回りでは、悪雪の中でも、安定性、操作性とも大変良いです。
小回りでは、最初は操作性に重さを感じましたが、BLIZZARDのG-POWER同様、雪をねじ伏せるのではなく、軽いタッチで滑ってやれば大丈夫でした。メタル系の板ですから、ある程度は仕方ないのかもしれませんが、このような雪の中で軽快なショートターンを刻むには、ちと私の技術が足りないようです(^^;
ELAN AMPHIBIO WAVEFLEX 82 XTi FUSION
L168/R15.7/128-82-109

同じく先週の試乗会で、荒れた斜面でも滑りやすかったAAMPHIBIO。今回は別のタイプがありましたので、何が違うんだかよくわかりませんが、試してみました。
悪雪の中でも操作性は非常に軽いです。難しさは全く感じません。これは大回り、中回り、小回りのいずれのターンでも同様。スキッディング系の滑りも全く問題ありません。
荒れた斜面でも安定しており、板のバタつきも非常に少ないです。
OGASAKA KS-GP-01+FM600
L165/R15.1/116-70-101

この頃になると、雪面の荒れがますますひどくなり、テストどころじゃありません。
ま、それ以前の問題として、テスターであるスキーヤーの性能低下が激しく、気力・体力とも限界(^^;それでも最後にもう一度オガサカのブースへ。
KEO'Sの名が付いているAXとGP-01の違いを聞いてみました。スキーをカットしたサンプルで、新しい機能も詳しく説明してくれましたが、一番の違いはサンドイッチかツインキールかということ。操作性としてはAXの方が良いかもしれないが、GP-01の方が足許がしっかりしているので、返りも強く、人によっては持て余すかも。でもその力を推進力に生かすことができれば、とのこと。うん、私にゃ無理だ。ということで立ち去るのも失礼なので、一応試してみました(^^ まぁ、雪はグサグサ、スキーヤーはヘロヘロという状態ですから、試乗もへったくれもないのですが....。
大回りでは、悪雪の中でも谷回りでの雪面の捉えの早さは感じられます。操作性・安定性とも大変良いです。
小回りでは、板が身体の下に自動的に戻ってきてくれるため、非常に操作しやすいです。
逆に言えば、こんな悪雪でしたから何とかなったのかもしれませんが、ハイシーズンの硬い斜面で試したら、手に負えないかもしれません。
各スキーで、リフト4〜5本分は滑ってますから、ここに至り、乗ったリフトは40本以上。いくら1本が短いとはいえ、良く滑ったもんです。おかげで身体はヘロヘロ。時刻は15時30分ですが、もうお腹一杯(^^;撤収です。
山を下り、上田菅平IC手前の西友に立ち寄ると、東京では手に入りにくい納豆やヨーグルトが並んでましたので、有り難く購入させていただき、帰路につきました(^^
今回の試乗会で滑れたのはファミリー、裏太郎(シーハイル)、白銀の3コース。
特に裏太郎はICIの試乗会参加者専用になってました。
朝一、きれいに整備されてます。人、いません(^^

シーズン中のように大勢が滑った訳ではありませんが、暖かかったこともあり、午後にはかなり荒れてしまいました。

裏太郎を滑ったのって、何年ぶりだろ?
ここ数年の菅平での研修会は、雪不足のため滑れるコースがファミリーと裏ダボスだけなんて状態が続いてました。
滑ってみて、「あれ?もっと急斜面じゃなかったっけ?」
久しぶりの中毒者に、裏太郎はちょっとだけ優しくしてくれたようです(^^