2009年12月15日

研修会で感じたこと(その2)

くどいようですが、新教程のテーマは「自然で楽なスキー」。
旧教程で言うところの、「トップコントロール」の技術に特にフォーカスして、初心者をより早くパラレルターンに導くための技術論を展開しています。

では「トップ&テールコントロール」や「テールコントロール」の技術が不要となったのか?というと、そうではありません(よね?)。あくまでも「自然で楽なスキー」を実現するための、新たな提案をしているのであって、今までの技術がダメだとか、これからはこれ一本でいくとか、という話ではありません(よね?)。
しかし、検定種目の変更により”開き物”が無くなったこともあり、一部にはSAJがこれらの技術を否定しているという誤解に基づく批判もあるようです。スキー技術の幅が広がったとか、バリエーションが増えたとか、前向きに捉えてくれりゃいいのですが、あの教程をポンと出されると、誤解をする気持ちもわからんでもありません。SAJも、このあたりをもう少ししっかりと伝えて欲しいと思います。

ちなみに技術論としてはできあがっているものの、これを初心者にどのように教えていくのかという指導論の部分は、まだ未整備です。研修会でも『現場の先生方のご意見を反映させて作り上げてゆきたい。』とのこと、「をぃをぃ」という感じがしないでもありませんが、考えてみりゃ”講習会”ではなく”研修会”なのですから、これはこれでいいんでしょう。
私の班の講師も、落下を導き出すための方法を、感覚的な違いとともにいくつも紹介してくれました。『みなさんの感覚に合った方法で。』という言葉とともに、常に『相手が初心者だったら、その方法はどうなのか?』という原点に帰った問いかけが、印象的でした。

しかし、いくら時間が無かったとはいえ、指導論の叩き台くらいは出せや。>SAJ
posted by スキー中毒者 at 12:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | スキー
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