2023年03月02日

2024スキー試乗@菅平(JSP)

2月18日(土)に菅平高原スノーリゾートで行われたJSP(日本スキー産業振興協会)主催の試乗会に参加しました。
当日の天候は晴れで、気温は極端に寒くはありませんでしたが、斜面はそれほど荒れることなく、終日比較的良い条件で試乗することができました。

STÖCKLI LASER SL
L165/R13.6/120-66-98
IMG_0177[1].jpg
反応が穏やかなので、しっかり感はあっても強すぎるとは感じません。
小回りでは、踏んで撓ませれば身体の下に戻ってきますし、積極的にズレを使ってもトップやテールが引っ掛かることはありません。
大回りでは、踏み込んでもトップが内に入りたがらないので、ターン弧の調整は容易でした。
エッジングの強弱によるグリップ感も分かりやすいです。
私にとっては、現在メインで使用している板の後継の後継。
比較すると、足元が少ししっかりしたでしょうか。
特にハイスピードのとき、撓んだスキーのブーツ下あたりで強くグリップします。
ターン後半に向けて、踵付近に力が蓄えられ、走る感覚がありました。
このあたりは、スピードを出す方には好まれるかもしれません。

STÖCKLI LASER SC
L163/R13.5/123-72-104
IMG_0182[1].jpg
第一印象はマイルド。
大回りでも小回りでも、働きかけに対する挙動が穏やかです。
操作性は大変良く、滑り手の意図に素直に反応してくれました。
中速までならキレとズレを容易に使い分けられますが、ある程度スピードを出すと、エッジを食わせたつもりでもズレながら回っていく感覚があります。
このあたりは慣れで解決すると思いますし、逆に想定以上に食ってしまうよりは失敗が少ないでしょう。
小回りでは、板の返りを使うような滑りだと、ややゆったり目になりますので、ターン弧の調整には積極的な回旋動作を意識したほうがいいかもしれません。
中〜大回りでは、踏み込む量と若干の回旋で、快適なターンが可能でした。
脚力がない方でも十分に使えると思います。

BLASTRSCK ELIXIR/L
L165/R15.4/125-80.5-110
IMG_0186[1].jpg
ターンした瞬間、「あ、間違えた」
試したかったのはLじゃなくてEの方でした(^^;
でもまぁせっかくですからね。
斜面がまだ真っ平らなコンディションだったこともあり、安定性に問題は感じませんでした。
ターン弧は選びませんが、どうしてもトップの捉えの甘さが気になります。
トップロッカーが入っていることと、板の柔らかさの結果でしょうか。
急斜面でスピードを出す場合、しっかりとした荷重と角付けを意識しないと、キョロつき気味でした。
2級程度の技術があれば、女性でもシニアでも楽しめると思います。

BLASTRACK ELIXIR/E
L171/R16.7/125-80.5-110
IMG_0189[1].jpg
Lと比べると、明らかにしっかりしています。
トップが食わないというより、食うまでに若干のタイムラグを感じるといった感覚はありますが、Lのように気になるほどではありません。
私程度の技術でキャンバースキーに乗るような操作をしている以上、トップから切れ込んでいくような挙動は望んじゃいけないんでしょうねぇ。
大回りは、踏み込めば板が撓んで雪面を捉えてくれますが、角付けの調整がしやすいので、ズレを使ってコントロールが可能です。
小回りでは、トップを食わせられない足前がややもどかしいですが、板を自分から動かしてやれば問題ありません。
硬めの整地より、春のグサ雪で楽しみたい板です。

BLUEMORIS S POTION
L165/R12.5/119-65-102
IMG_0192[1].jpg
昨年の試乗では非常に気に入った板です。
今回はBMプレートというセパレート型のプレートモデルを試しました。
軽快ですが、安定しています。
ただ現行モデルよりややポジションに敏感になったでしょうか。
と言っても、ルーズではないという程度ですが....
操作性もいいですが、オートマチックに回ってくれるようなことはなく、荷重と角付け、回旋の操作は意識してやる必要はあります。
小回りでは、板が気持ちよく身体の下に返ってきますが、ポジションが遅れると真っすぐ走り気味です。
大回りでは、想定以上にズレることもありましたが、これは私の技術的問題でしょう。

OGASAKA TC-SB
L165/R12.1/119-65-102
IMG_0197[1].jpg
試乗したのはコンプリートモデルです。
足元をプレートでガッチリ固めなくても安定しています。
逆に極端に強すぎないことで、小回りでもゆとりを持てるように感じました。
踏めば返ってくれますし、返りすぎることはありません。
大回りでは、本気で踏み込むとトップがやや内に入り気味ですが、調整は可能です。(てか、そういう板じゃない....)
中回りはかなり快適です。
今回の試乗バーンはまだ荒れていない整地でしたが、荒れたバーンを滑った場合にどんな挙動を示すのか、ちょっと不安でもあります。

BLASTRACK FARTHER
L172/R15.4/139-90-117
IMG_0202[1].jpg
太さのせいもあるかもしれませんが、やや硬さを感じます。
整地の大回りでは、エッジホールドが強くやや外しにくいでしょうか。
少し荒れ始めて、削られた雪が溜まったような場所の方が、板が適度に逃げてくれて、楽しく滑れました。
小回りは私の技術、滑り方では難しさを感じます。
板を撓ませて、カービング的に滑るのは無理。
回旋を使おうとしてもテールが引っ掛かり気味です。
私が持っている7シーズン前の(たぶん)初代のFARTHERからは、大分変りましたね。
今のヤツは別物です。

SALOMON S/RACE SL 12 + X12 TL GW
L165/R13.0/121-68-104
IMG_0206[1].jpg
私、SALOMONは食わず嫌いです。
たま〜に試乗すると、結構いい感じなんですけどねぇ。
スタッフに話すと
『PILOTからですか?』
そういう方、多そうです(^^;
さて、何も分からないのでショート系で勧められた板を試します。
印象はかなりドライな乗り味。
しっかり感はありますが、滑ってみると不思議と硬さは感じません。
操作性は非常に良く、荷重や回旋に素直に反応してくれます。
ただスピードを出したとき、ややエッジの外しにくさを感じました。
どちらかと言えばカービング系の板でしょうか。
小回りの印象は非常に良く、素直に回り、しっかり食ってくれます。
身体も遅れにくいです。
大回りだと、スキー全体というより、足元で食う感じがありました。
悪くはないんだけどなぁ....

SALOMON ADDIKT PRO + Z12 GW
L165/R12.0/120-66-104
IMG_0208[1].jpg
重量も操作性も軽いです。
滑り出すと、SALOMONらしからぬ(?)軽快感さえ感じます。
直前に試したSL 12のようなしっかり感はありませんが、雪面の捉えは悪くありません。
大回りでも小回りでもかなりキレますが、決してエッジが外れないようなキレ方ではなく、微妙にズレを伴いながら食い付く感覚があり、対応力は広そうです。
回頭性が非常によく、小回りは特別なことをしなくても回ってくれました。
大回りでは、踏めば良く走ります。
結構気に入りました。
SALOMONじゃなければな....

STÖCKLI MONTERO AS
L172/R14.8/107-76-127
IMG_0218[1].jpg
昨シーズンの試乗会でMONTEROの評判が良かったみたいで、試乗しなかったのをちょっと後悔してました。
今回の試乗会でも3モデル転がってましたが、いつでも乗れるだろうなんて思ってたら、出払ってたり、他の板を試乗しちゃったりと、結局乗れたのはこの1モデルだけ。
来シーズンからのモデルで、サイドカットをショート系にしたらしい。
乗ってみるとすごくイイです。
センター76mmというのは今では決して太い板ではありませんが、LASERシリーズと比べちゃうとやっぱり太く見えます。
しかし滑ればその太さは全く感じません。
しっかりとした踏み応えは、SCよりも安心感があります。
やや荒れ始めた斜面でも、踏めば板が足元に返ってくれますから、落ち着いて小回りができます。
スピードを出した中〜大回りでは、踏み込んでもトップが内に入りたがりませんし、多少のギャップも面で捉えながら突破していきます。
対応力が非常に高い、大人のオールラウンドモデル。
私はSCより好きです。
posted by スキー中毒者 at 23:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | スキー
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