晴れで気温も低く、前日の降雪でコンディションは上々。
午後になるとやや荒れましたが、アイスバーンはほとんど出ませんでした。
STÖCKLI LASER SL
L165/R13.6/98-66-120
私が使用しているモデルの後継で、今シーズンからの継続です。
SLというネーミングですが、レーシングと言うより基礎系の小回り板と考えてください(本チャンのSL板は別にあります)。
非常に素直な板で、働きかけた分だけ反応し、余計なことはしません。
エッジングは強めた分だけ食いますし、緩めればトップ〜テール全体でズレていきます。
小回りでは、板の返りで足許に戻ってくるというより、トップから回頭しながら足許に戻ってくる感じ。
大回りでエッジを食わせると、トップがやや内に入り気味ですが、若干緩めてやればターン弧の調整はしやすいと思います。
全体的に挙動は穏やかながら、扱いやすさが際立つ板でした。
STÖCKLI LASER SC
L170/R14.9/104-72-123
直前に乗ったSLのような軽快さはありませんが、操作に重さや鈍さは感じません。
小回りでの板の回頭感はややまったりしているものの、踏み込む強さや回旋操作によりターンの調整はできます。
中〜大回りでは、多少スピードを出しても安定しており、不安は全く感じません。
華やかさはありませんが、ゲレンデ滑走をゆったりと楽しむ、大人のオールラウンドモデルだと思います。
STÖCKLI LASER CX
L163/R12.8/101-69-122
メッチャ軽い操作性の小回りモデルです。
脚力は求められませんので、女性やシニアでも問題ありません。
小回りでは、強くはありませんが板の返りを積極的に使うこともできます。
軽いので無造作に振り回したくなりますが、荷重は抜かない方が失敗は少ないでしょう。
急斜面での高速大回りとかを考えなければ、気軽に楽しめる板ですが、この乗り味に、恐らくは相当お高いであろう対価が見合うかについては、評価が分かれると思います。
STÖCKLI LASER WRT ST PRO
L172/R14.8/100-66-118
第一印象はエッジホールドが強め。
外せない訳ではありませんが、もう少しルーズな方が個人的には好みです。
スキッディングを意識しても、テール側がやや食い気味なので、少しだけ気を遣いました。
小回りでは、横のスペースを取った深回りが楽しかったです。
大回りでスピードを出したときに、エッジがやや外しにくく感じました。
STÖCKLI LASER SX
L165/R14.4/99-70-119
それほど反応が早いとは思いませんが、私にとっては逆に扱いやすさを感じます。
安定性は高水準。
小回りでは、適度な張りで板が身体の下に返ってくれます。
大回りは、ある程度スピードを出しても、エッジが完全には食い付かない、微妙なズレ感が好感触でした。
横方向に大きくズラそうとするとやや動き渋りますので、板を前に走らせながらズレを引き出す板だと思います。
SCよりも元気なオールラウンドモデルと感じました。
OGASAKA KS-ES+FM585
L165/R15.0/116-69-98.5
結構エッジを効かせたつもりでも、食い付き過ぎませんので、ターン弧は調整しやすいです。
逆にスキッディングを意識し過ぎると、やや落ち着かない印象を受けました。
操作性は悪くありませんし、そこそこ走って、安定性もまずまず。
基本的には何でもできるスキーです。
無理やり手なずけるのではなく、上手いことおだてて能力を引き出してやる板だと感じます。
TC-MU+rMOTION2 12GW
L167/R17.0/111-67-94
足許のグリップ感が印象的。
とは言え、緩めれば素直にズレ始めてくれますから、操作に難しさは感じません。
小回りもOKですが、私の技術では板の反応だけでショートリズムは作りにくく、ある程度自分で動かしてやる必要はありました。
やや荒れ始めた斜面でスピードを出しても、どっしりと安定しています。
中〜大回りを重視するのなら、もうワンサイズ上を選ぶのでしょうが、オールラウンド性を求めるならこの長さでしょう。
TCシリーズは、赤のSを選ぶ方が大半だと思いますが、緑のMも捨てがたい、と言うか個人的にはMの方が好きです。
ただ、このデザインは好みが分かれるでしょうねぇ。
ELAN VOYAGER
L160/R12.6/127-78-110
話題の(?)折り畳み式スキーです。
ELAN特有のAMPHIBIOが入ってますから、ターンインはめちゃくちゃ楽です。
で、そのまま踏み込んで板を撓ませて走らせる、と言いたいところですが、撓んでもイマイチ返ってくる感じがありませんし、走りません。
勝手に走っていきませんから安心ではありますが、楽しいかどうかは人それぞれ。
余計な事せずにセンターに乗っているだけでいいから、楽ですけどね....。
FISCHER THE CURV DTX
L171/R15.5/117-70-100
とにかく良く走る板。
試乗を続けてお疲れモードなこともありますが、油断すると身体が遅れ気味になります。
中回り以上では、トップを方向付けてやれば、オートマチックにターンを続けてくれますが、小回りではしっかり踏み込み、多少の回旋動作で調整してやる必要があると感じました。
操作性は軽く、多少荒れた斜面でも安定しているのですが、私にとっては全体的に遊びが少なく、もうちょいルーズさが欲しいところです。