当日の天気は晴れのち曇り。
試乗コースはやまびこDとEです。
朝イチはフラットバーンでしたが、昼前から凹凸が目立ち始め、午後にはかなり荒れた斜面になりました。
Slatnar Rise
L164/R15.0/117-74-104
軽いスキーです。
もちろん操作性も同様。
メタルは入っていないそうですが、反応はそれほど速くありません。
張りの強さはなく、柔らかさを感じますが、スキーを動かしていくとややテール寄りに強さを感じます。
角付けを意識してやれば、エッジはそれなりに食ってくれますが、どちらかと言えば自分で動かすスキーだと思います。
滑走中、ほんの少しですがトップがキョロつき気味なのが気になりました。
可もなく不可もなく、と言えばそれまでですが、滑り手の動きに素直に反応するいい板だと思います。
このスキーにキレだの、強さだのを求めちゃいけません(^^)
Hart Circuit MT DEMO
L168/R16.4/120-75-101
操作性は軽くはありませんが、悪くないです。
安定性もまずまず。
ターン弧としては中〜大回り向きだと思いますが、小回りもクイックな切り換えにはならないものの問題はありません。
エッジホールドは強すぎず、弱すぎず。
ズレでターンをコントロールすることもできますから、対応力は高いと思います。
以前のHartは、足許ががっちりと固められる感覚がありましたが、最近はそのようなことないようです。
BRIZZARD FIREBIRD SRC WC-PISTON
L165/R12.5/121-68-105
WC-PISTONじゃないヤツを試したかったのですが、出払ってましたので仕方なく(^^;
張りは強いですが、その分安定性は抜群です。
操作性も悪くありません。
しかし柔らかい悪雪の中では、板が強すぎて、勝っちゃいます。
エッジホールドは強めですが、外しやすいので、小回りはもちろん、小さめの大回り程度ならイケると思います。
硬い斜面では真価を発揮するのでしょうが、きっと私の手には(脚には?)負えません。
VÖLKL RACETIGER MX DEMO
L171/R17.2/122-76-103
PLATINUM CDの後継とのこと。
安定性は悪くはないのですが、荒れた斜面でやや暴れることもありました。
操作性は良いと思います。
大〜中回りでは、エッジを食わせても外してもOK。
小回りでは、期待したほど足許に返ってきませんでした。
エッジホールドはそれほど強くありません。
意識的に角付けを強めると、しっかりとホールドはしてくれますが、若干ズレながら食い付いているという感覚がありました。
KOMORI TSF
L165/R13.0/116-66-103
エッジが食い過ぎです。
そして、食ったエッジを外しにくいです。
張りも強く、スキーを動かしても途中で動き渋ります。
小回りはともかく、中〜大回りではスキーが内に入ってきてしまいます。
操作性は、全体的に難しさを感じました。
走らせながら操作する板なのかもしれませんが、残念ながら私の好みではありません。
BLASTRACK BLAZER LIGHT
L170/R16.0/125-88-113
今FARTHERに乗っていることを伝えると、
『FARTHERの代わりかぁ。あれ、完成度高いからなー。』
とスタッフが悩んで出してきたのがこれ。
整地でも荒地でも、安定しています。
大〜小までターン弧を選びません。
非常にオールラウンド性が高いと思います。
スキーヤーの動作に対して素直に動いてくれますから、大変操作しやすいです。
エッジホールドは強くはありませんが、内傾角をとれば、それなりに食い付いてくれます。
FARTHERでは、板を撓ませてトップからテールまでのエッジ全体でホールドする感じですが、こいつはそれに加えて、足許でもしっかりとホールドしてくれる感覚がありました。
BLASTRACK ELIXIR
L165/R15.4/125-80.5-110
ELIXIRとELIXIR CRUISEを統合したモデルで、フラットテールになっています。
操作性は非常に軽いですが、安定しています。
ターン弧も大〜小までOK。
一般のゲレンデ用モデルと比べればセンター幅はやや広めですが、小回りの切り換えでのもたつきもなく、太さは全く感じません。
エッジホールドはそこそこですが、角付けを意識すればしっかり食い付きますし、もちろんズラすことも可能です。
トップからテールまで、エッジ全体を使っている感覚があるのは、フラットテールの効果でしょうか。
文字にすると直前のBLAZER LIGHTと同じような内容になっちゃいますが、あちらはやはりセミファット的な乗り味で、ELIXIRはゲレンデ用オールラウンドモデル的な乗り味。
BLASTRACKには、整備されたゲレンデメインというイメージは全くありませんでしたが、このモデルはそんな使い方にも充分対応できますし、スタッフによればパウダーだって大丈夫とのこと。
整地を中心にもっと試乗してみたいと思った一台でした。
VECTOR GLIDE CORDOVA Light
L170/R19.1/120-85-110
何でもできます。
ラディウスの数字は大きいですが、全く関係なく、小回りも非常にやりやすいと感じました。
「あまり硬くないやつ」
というリクエストをしたので、これが出てきたのかもしれませんが、体重のある人や脚力の強い人は、やや弱さを感じるかもしれません。
踏んでもスキーが逃げて行ってしまうことはありませんが、私個人としてももう少し強くてもいいと思いました。
VECTOR GLIDE AVENTURA Standard
L178/R18.2/135-100-120
CORDOVA Lightの感想を話しながら、
「もう少し太くて、もう少ししっかりしたやつ」
とお願いしたら、勧められました。
荒れた斜面でも、非常に安定しています。
リクエスト通り、かなりしっかりした板ですから、スピードへの対応力もありそうです。
ターン弧は大〜中まで。
私の脚前では、小回りは切り換えでもたつき、ちょっと厳しかったです。
VECTOR GLIDE AVENTURA Super Light
L178/R18.2/135-100-120
直前に試したStandardの重厚さには欠けますが、安定性は変わらず良いです。
操作性が軽いため、様々な状況で扱いやすさを感じるのではないでしょうか。
ターン弧への対応はStandardと同じでした。
BLASTRACK ELIXIR
L171/R16.7/125-80.5-110
スタッフが何度も
『今は出ちゃってるけど、71に乗ってもらいたいなー。』
と言ってましたので、最後に帰ってきたところで試してみました。
当然と言えば当然ですが、全体的なフィーリングは165cmと変わりませんが、トップ側にややしなやかさを感じます。
悪雪での突破力は、若干ですが171cmに分があるでしょうか。
長くなっても操作性には全く問題ありませんが、コブや荒地で強引に取り回すには165cmの方が良さそうです。