往路の中毒者の予定は、3名の仲間をピックアップ。6時に関越道寄居PAでもう一台の車両と合流して、上信越道豊田飯山IC経由で、野沢温泉に向かうというものです。
朝3時前。自宅マンションの機械式駐車場から車を出そうとしたところ、リモコンキーに反応せず、ドアロックが解除されません。
「こんなときに、リモコンキーのバッテリー切れかよ。」
急いで部屋に戻り、スペアキーを持って再び駐車場へ。
しかし、
「げ、こっちも!」
車泥棒状態になった3年前と同様の状況です。いや、同様じゃないか。前回は昼間だった(^^
覚悟を決め、ハードキーを鍵穴に突っ込み開錠。ドアを開け、セキュリティアラームのクラクションが夜の静寂に鳴り響く中、素早くリモコンキーをスタートボタンに近付けると....。
「おぉ、認識してくれた(^^ 」
何とかエンジンは始動できました。とりあえずこれで走ることはできますが、一応セキュリティアラームは解除。
ルーフボックスにスキーを放り込み、カーゴルームに荷物を放り込....。
「あれ、テールゲートが開かない。」
リモコンキーで解除できないのは仕方ないとしても、何故か集中ドアロックも機能しません。
リアシート側から4人分の荷物を出し入れできるか?と考えているうちにも、時間は経過する一方です。考えるのは後にして、自分の荷物をリアシートに放り込み、仲間のピックアップのために、柏に向かいます。予定より遅れてますので、いつもよりほんの少しだけアクセルを踏み込んで(^^:
予定より5分程遅れて、仲間のマンション前に到着。
荷物の積み込み、どうすっかなぁ、と考えながら到着の電話を入れました。
コール5回。留守電に繋がります。
ん?イヤな予感。でも、ま、取込中だったのかもしれないし。
再度電話。
コール5回。留守電に繋がります。(以後、延々と繰り返し。)
不思議と腹は立たなかったのですが、困りました。
時間が時間ですから、マンションの前に、男が乗った県外ナンバーの車が長時間停まっていれば、不審者以外の何物でもありません。ストーカーと間違えられても文句は言えないところ。通報されでもしたら、面倒なことになります。不幸なことに、車の状態が状態ですから(^^;
20分程の努力(?)も空しく覚醒を促すこと能わず、やむなく現場を離脱することに。深くお眠りの姫には、爽やかな朝を迎えた後に、自力で移動願うこととしました。
あと2人をピックアップするため、常磐道〜外環をアクセルやや踏み込み気味で走行しながら電話(もちろんハンズフリーですよ)。
「おはようございます。中毒者です。姫、電話に出ません。今そちらに向かってます。」
『ありゃ〜!』
「ところで話は変わりますが、車、出せますか?」
『構いませんけど、どうしたんですか?』
「いや、実は.....。」
リモコンキーが瀕死、テールゲートも開かない状態で長距離を走るのは、さすがの中毒者でも躊躇します。
結局、仲間のオデッセイに荷物を積み替え、野沢温泉に向かうこととなりました。
ちなみにストーキング現場から離脱して50分程経過した頃、姫からお目覚めの電話が入りましたが、
『道、分かるよね。』
と冷たく言い放つことしかできません(^^;
その後は順調。寄居で合流したもう一台と共に、9時半にお宿のホテルハウスサンアントンさんに到着しました。

転勤のため名古屋に引っ越したスキー廃人は、すでに到着しています。
『廃人さんと中毒者さんは、203ね〜♪』
と、宿の奥様逸子さんに案内していただいた部屋のドアを開けると。
ダブルベッドに枕がふたつ並んでます。
『....。』「....。」
『冗談〜!103♪』
気を取り直して出撃準備。野沢温泉は土曜日がグランドオープンで、ほぼ全面滑走可になってます。
板とブーツを担ぎ、まずは遊ロードで日影ゲレンデ下のサンアントン山の店へ。
レストランのテーブルが並んでいた1階が、ファット&上級スキーのレンタルコーナーに改装され、地下1階は子供用&初級スキー、スノーボード&ブーツレンタルになってました。これで少しは地下フロアの混雑が緩和されるでしょうか。
我々も地下でブーツに履き替え、ゲレンデに出撃です。まずは日影で足慣らし。その後はやまびこに移動して滑りまくりました。
そしてお昼は日影まで下り、サンアントン山の店でゲレ食のレベルを超えたゲレ食をいただきます。あ、もちろんお酒も少々。ちなみに今週の日本酒は水尾でした(^^
初日の滑走を終え宿に帰ると、東京スバルの担当営業に頼んでおいたファックスが入っていました。リモコンキーのバッテリー交換方法です。
そして何と、交換用のボタン電池まで用意されてます。ファックスに電池の種類が書いてあったのを見て、買っておいてくれました。それも、コンビニに無かったからと、山を下りてくれたそうで、もう感謝、感謝です!
3日間で滑ったコースは、日影、やまびこ、上ノ平、パラダイス、チャレンジ、ユートピア、牛首、スカイライン。緩斜面から急斜面、ロングコース、コブと、選り取り見取りです。天候も、ほとんどは雪か曇りでしたが、最終日には青空の下で滑ることもできました。

しかし、最終日の最後の1本。疲れ切った脚にスカイラインはきつかったなぁ(^^:

お宿では、ご主人の幹雄さん、奥様の逸子さん、ご子息の健策シェフ、そしてスタッフの皆さんの最高のホスピタリティに囲まれ、美味しい料理をいただいた、至福の3日間でした。
サンアントンの皆様、お世話になりました!4月のICI試乗会の時に、またお邪魔します(^^)/
帰路は順調