2013年02月25日

2014スキー試乗@ブランシュたかやま

正月休みが終わってから、土日はほとんどスキー場に行ってますので、身体もサイフもややお疲れモード。今週はお休み日帰りにしようかなぁ。ということで、年末の野沢でいただいた富士パラの招待券を活用する予定だったのですが....。
昨年のこの時期に、ブランシュでHEADを試乗したことを思い出しました。で、金曜日にHPで確認すると、今年はこの土日とのこと。はい、行先はブランシュたかやまに変更です(^^

ルートは中央道ですから、それほど急ぐ必要はありません。6時少し前に自宅を出発し、約3時間で現着。板を担いでゲレンデに出ると、すでに試乗会が始まっていました。担いで行ったSTÖCKLIはそのままスキー立てに置いて、受付、そして早速試開始です。
ゲレンデは、アイスバーンの上に前日降った雪が圧雪され、午前中は大変滑りやすい状態でした。午後になると荒れが目立つ場所や、ガリガリ君が顔を出すコースもありましたが、比較的良いコンディションで試乗ができました。

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スタッフのおにーちゃんの話では、来シーズンはSUPERSHAPEシリーズがフルモデルチェンジし、すべて10%のトップロッカーになるそうです。
「ロッカー否定メーカーじゃなかったの?」
『レーシングはロッカーになってませんから。』
「ほう、ほう。」
『ま、営業的にはいろいろありましてねぇ(^^;』
「わかります(^^ 」

i.SUPERSHAPE SPEED
L170/R14.3/119-66-98
DSC01970.jpg
昨年までの白をベースにしたデザインが、黒に変わりました。好みが分かれるところかもしれませんが、このあたりの板を選ぶ方は、デザインは二の次でしょうね(^^
以前から操作性の良いスキーでしたが、来シーズンのモデルもターンの導入は大変しやすいです。ロッカーの効果は....、あまり感じませんでした(^^;
内傾角を強くとると、エッジがしっかりと雪面をとらえますが、エッジホールドが強すぎるという印象はありません。足許がガッチリと固められているような感覚はなく、ターン中にスキーを動かしやすいので、コントロールは容易です。
小回りでは、トップから内に切れ込んでくるようなタイプではありませんが、スキーを動かしやすいため、難しさは感じないと思います。
走りもまずまず。身体が置いて行かれるようなことはありませんが、気持ちよく走ってくれます。
決して弱い板ではありませんが、しなやかで対応力が広いスキーだと思います。

i.SUPERSHAPE RALLY
L170/R13.6/131/76/109
DSC01973.jpg
来シーズンから新たに導入される新モデルです。
決して悪くはないのですが....。
しなやかという印象はあまりなく、全体的に硬さを感じます。フレックスやトーションが、やや硬めに設定されているのでしょうか。スキー自体は動かしやすいので、操作に問題はありませんが、中速以上でミドル〜ロングターンが快適です。ターン中に、板をしっかりとたわませ続けることが必要だと感じました。
板のプロフィールを見てもお分りの通り、センター幅がやや広めです。角付けを、フラットから強めていくときに、板の太さをやや感じます。個人的には、あまり好きな感覚ではありませんが、これは好みの問題ですね。

i.SUPERSHAPE TITAN
L170/R14.3/133/80/111
DSC01980.jpg
RALLYより、もっと広いセンター幅です。しかし乗ってみると、その太さは感じません。何故かRALLYで感じたような角付け時の違和感もありません。
全体的にはしなやかでオールラウンドに使えそうなスキーです。他のモデルと同様、ターン中にスキーを動かしやすいので、難しさは感じませんでした。ちょっとした新雪や、春の悪雪で力を発揮するかもしれません。見た目の太さから先入観を持たずに、試乗してみるとおもしろいです。小回りも、クイックな切り換えにはなりませんが、意外にやりやすく感じました。
とは言うものの、SPEEDなんかと比べちゃうと、やっぱり太さは感じるんですが....。

i.SUPERSHAPE MAGNUM
L170/R13.1/128-72-106
DSC01982.jpg
今シーズンまでのMAGNUMに対しては、大変素直でオールラウンド性は高いものの、切り換え時にややもっさりとした感覚があることと、特に小回りでもう少し軽快さが欲しいという印象を持っていました。
そして来シーズンモデルは....、生まれ変わってました(^^
操作性にやや重厚感は残っていますが、切り換え時のもっさり感はありません。他のモデル同様、スキーを動かすことが容易なため、ロング〜ショートまで自在にコントロールできます。適度なエッジホールドにも安心感があります。
ということで大絶賛なのかというと....、悪く言えば「これといった特徴のない板」となってしまいます。しかし、個性的な板というのは、試乗しているときは面白いのですが、長く付き合うことを考えるとどうかな、と。そういう意味では、来シーズンのMAGNUMは滑りやすい、いい板だと思います。

ここまでに試したSUPERSHAPEは4種類。
「今シーズンまで、SPEEDとかMAGNUMとか付かない、だたのSUPERSHAPEってありませんでしたっけ?」
『あぁ、ありました。でも来シーズンから小回りベースのやつはなくなったんですよ。』
ということで、やめときゃいいのに、隣に転がっていたレーシングモデルに手を出しました(^^;

i.SL
L165/R11.4/122/66/107
DSC01986.jpg
張りの強さを感じるスキーです。この板を試乗した頃には、硬いアイスバーンがあちこちに出ていましたが、そのような状況でもさすがに安心感はあります。しかし硬い雪でこの板をしっかりとたわませ続けるためには、それなりの脚力が必要です。
またエッジを噛ませると、板がトップから内に入ってきますので、大回りをするためには適度にエッジを逃がしてやらなくてはいけません。
私の脚力では、とにかく疲れる板です。気合を入れて1〜2本滑る分にはいいのですが、とても一日中滑りたいとは思いません。

今回試乗したのは、以上5種類です。SUPERSHAPEシリーズ4種類は、午前と午後に1回ずつ試乗しました。
フロントがロッカーになったということで、乗り味がどのように変わったのか期待したのですが、私の感覚的にはほとんど感じませんでした。もちろん実際にはロッカーの効果はあるのでしょうが、キャンバーだった今シーズンまでのモデルでも、ターン導入は容易なスキーでしたから、その差を感じにくいだけかもしれません。

さて、昨シーズンの試乗会から、ロッカースキーがかなり多くなりましたが、そこで感じたことがあります。
ひとつは、スキーの長さやラディウス、トップ-センター-テールのサイズ等で先入観を持たない方がいいということ。
もうひとつは、ロッカーの方がキャンバーよりすべての面で良いという訳でもありませんから、ロッカーにこだわりすぎない方がいいということ。
数字上のプロフィールや、ロッカー、キャンバーといった形状も、ひとつの目安にはなりますが、自分の好みや求める滑りをスタッフに話して、お勧めの板を選んでもらうのもいいと思います。試乗後に板を返却するときに、実際に滑って自分が感じた印象を話すと、また別の(思ってもいなかった)スキーを勧められることもあり、新たな出会いになるかもしれません(^^

これから、いろいろなスキー場で試乗会が開催されます。
試乗会の情報は、ここにまとめられています。また管理人さんが多忙のためやや更新が滞り気味ですが、こちらもご参考に。
特に来シーズン、板の購入をご検討の方は、ぜひ自ら試乗してみてください。酔っ払いの中毒者のインプレッションなんてアテにしないで....(^^;;
posted by スキー中毒者 at 17:57 | Comment(5) | TrackBack(0) | スキー