2012年05月31日

マニアックな(?)セミナー

フィジカルトレーナーの飯島庸一さんと、元ワールドカップ選手の大瀧徹也さんとのコラボ企画『フィジカルトレーニングセミナー』が、今年も始まりました。
このセミナーは、スキーのテクニックではなく、身体の機能面に着目して、骨格や関節、筋肉の基本的な構造や機能を理解するとともに、それらの動かし方やスキー操作との関連についての理解を深めることで、雪上での成果につなげようとするものです。もちろん講義だけではなく、実際に身体を動かし、自分の意識と実際の動きのズレを確認したり、自分のクセを認識したりできます。また、各パーツの可動域を広げるためのエクササイズも紹介していただきますが、特別なトレーニングではなく、普段の生活における日常動作を、スキートレーニングに結びつけるポイント等の解説もありますので、オフシーズンに身体機能の向上を図ることができます。
飯島さん自身もおっしゃってましたが、かなりマニアックなセミナーです(^^

5/30は今年の第1回目。テーマは『足裏の荷重コントロールと股関節の可動性エクササイズ』です。
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まずは股関節の可動性向上の重要性について。日常生活においては、身体の外部からの予期しない力に対してバランスをとるのは、主に足首と股関節。しかしスキーにおいては、ブーツで足首が固定されるため、股関節が重要になります。外からの力に耐えようと、股関節を固定するのではなく、股関節をビルの免震装置のように動かせることが大事。といった内容でした。
続いて足裏の荷重意識について。まずは、拇指球・小指球・踵の3つの部位を、点・線・面の3つのパターンで荷重したときの特徴について理解。そして、荷重位置を変えながら、実際に歩行動作を行います。最後に足裏の荷重位置と骨盤の向きを同時に意識。様々なパターンで歩行動作を繰り返しながら、確認をしました。

特に歩行は日常動作の最たる物ですから、これをスキートレーニングとして取り入れることができれば、大変効果的だと思います。
実際に、昨年のセミナーで教えていただいた、ターミナルスタンスを意識した歩行を、常に心掛けた結果、今シーズンは雪上でその効果を実感できた気がします。今回の3つの荷重パターンについても、来シーズン雪上に立ったとき、苦手のターンの中で意識的に確認をしてみたいと思っています。

次回は6/13で、テーマは『GS・ロングターンのカラダの使い方』です。詳しくはこちらに掲載されています。興味のある方は、ぜひご一緒に(^^
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2012年05月27日

生活習慣病

先週かぐらから帰ったときは、「今度こそ最後」と思っていたのですが....。
気付くと毎日かぐらのコース状況を確認しています。中越地方の天気予報も気になります。ガソリンはもちろん満タンに給油しました。板にワックスもかけました。
私にとっては生活のリズムみたいなもので、ほとんど習慣になってますが、普通の方から見れば、病気としか思えないかも。ま、「生活習慣病」ってとこでしょうか(^^;

ということで、この土曜日も朝7時前にはみつまた駐車場に車を駐めてました。お客さんは、さすがに一週間前よりも少なくなってます。
2台目のロープウェイで山に上がります。かぐらに到着してメインゲレンデを見ると、やや茶色いところもありますが、まだまだいけます。
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しかしテクニカルは完全にアウト。
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ジャイアントは遠目にもヤバそうです(^^;
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とりあえずコースが荒れるまではメインゲレンデで大回り。いや〜、気持ち良かったです(^^
それでも快適に滑れたのは、3〜4本でしょうか。雪が非常に柔らかいのと、上がってくるお客さんが増えたことで、すぐに荒れてしまいます。
メインゲレンデを5〜6本滑った後、怖い物見たさ(?)でジャイアントコースに行ってみました。
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結構マトモに見えますが、コブの谷間には土がでている所がかなりあります。
ちょいと下りると、
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最後のカベは、こんな感じ。
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何ヶ所か滑れそうですが、マトモなのは一番右のラインくらい。そのため、タイミングが悪いと順番待ちになります(^^;
こんな状態ですから、1本でやめときゃいいのに、「最後だし、もう1本」なんて考えたら....、2回ほど足許でガリッという音が(>_<)ジャイアント、撤収です。

朝一は涼しかったのですが、時間が経つにつれ気温が上がり、暑くなってきました。それにいつもよりも早めに滑り始めているため、11時には休憩に入ります。レストランもそれほど混雑しませんでした。ポカポカと暖かい窓際に座っていると、だんだん眠くなってきます。しばしお昼寝(_ _)..zzzZZ

午後、コースはかなり混雑しています。前の週までは、コブになっても地肌が出ることはなかったメインゲレンデも、あちこちに茶色い場所が見え始めました。雪が少なくなった結果、一番下の硬い部分が出てきましたので、油断できません。
結局3時前まで滑って撤収しました。ゴンドラコースを下る前に、NOTwaxをひと塗り。妖怪板掴み退治のおまじないです(^^

ゴンドラ乗り場から短いリフトに乗って、みつまたのファミリーコースに出ると、笑っちゃうくらいに雪が少なくなってます。
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それでも、よくぞ最後まで下山「通路」を確保してくれたものです。みつまたのスタッフに感謝!

かぐらの営業はこの日曜日で終了。あと滑れるのは月山だけ(『乗鞍でも滑れる』と言う仲間もいますが....)ですが、私の今シーズンの滑走は今度こそ本当に終了です(^^
今シーズンの滑走日数は44日。予想以上に良く滑りました。上手くはならなかったけど(^^;
5カ月後のシーズンインまで、しばしの間、雪とはお別れです。
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2012年05月24日

2012-13題名のないセミナー(1)

今シーズンの滑走がなかなか終わらず、今週末もかぐらで滑ろうか迷っているところですが、早くも来シーズンに向けた動きが始まりました。
所属クラブでは、来シーズンの予定を検討する理事会を、近日中に開催する予定です。都連からは、SAJ/FIS競技者登録申込の書類が届いています。そして今日、毎年恒例の「題名のないセミナー」が開催されました。

第1回の講師は、アメアスポーツジャパンの田村茂雄氏です。
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このセミナーは、現役や元の選手による技術的なお話が多いのですが、今回はマテリアルのメーカーの立場から。ATOMICのスキーやブーツを題材に、用具の変化とテクニックの変化について、お話をいただきました。

スキーについては、ロッカーの基本的な考え方をわかりやすく解説していただいた後、それを取り入れた来シーズンモデルのATOMIC製品をご紹介いただきます。
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ブーツについても、トップモデルだけでなく、ミドルレンジやエントリーモデルについても、特徴を詳しく解説していただきました。
個人的にはATOMICとの相性はイマイチなのですが、大変興味深い内容でした。こういうお話も、たまにはいいものです。

第2回の講師は技術選準優勝の吉岡大輔さん。そして第3回は今年の技術選を最後に選手を引退した渡辺一樹さん。次回以降、いつものように選手の立場からの技術論を聞くことができそうで、これはこれで楽しみです。
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2012年05月20日

今度こそ最後。だと思う

先週のかぐらで、今シーズンの滑走は終了と思っていたのですが、週末の天気は良さそうだし、雪はまだありそうだし....。結局また土曜日にかぐらに行ってきました(^^;

先週の土曜日は天気が悪かったため、それほど混んでいなかったのですが、天気が回復した翌日曜日は駐車場は早々と満車、リフト券売場もロープウェイ乗り場も大行列だったとか。念のため、いつもより早めの4時40分に自宅を出て、みつまたの駐車場に到着したのは6時55分。すでに駐車場は半分位埋まってます。7時にリフト券の販売開始。準備をして売場に行くと、まだそれほど混んではいません。と、「中毒者さん。」と呼ぶ声が。野沢の試乗会でも一緒だった、指導員仲間のご夫婦です。かぐらと月山しかオープンしていないこの時期は、必ず知り合いと遭遇します。

一足先にロープウェイでみつまたへ。ゴンドラ乗り場に滑り込むコースは、かなり狭くなっています。硫安で固められているため、油断できません。
そして、かぐらに上がると晴天。やっぱり春スキーは、こうでなくちゃいけません(^^
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メインゲレンデは、まだ雪は充分にあります。かなり柔らかいものの、朝一は快適な大回りができます。
それに対してテクニカルコースは....、
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悲惨な状態です(>_<)
午後まで待てば、全面コブだらけになるのですが、それを待ちきれない方はジャイアントコースへ。
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最初は1高だけだったリフトも、3ロマ、1ロマと運転を開始しますが、時間とともに混雑が激しくなっていきました。
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そして、遅れて上がってきたご夫婦と合流。一緒に滑ります。
メインゲレンデを数本滑った後、奥様のリクエストでジャイアントコースへ行ってみました。
コブはかなり深くなっています。モーグルコブのようにピッチが短くないので、私のようなヘタクソでも何とか入ることはできます。しかし、注意しないと、突然目の前に土が!雪が少なくなっているため、あちこちに地肌が顔を出し始めました(>_<)

時刻は11時。ちょいと早いのですが、お昼ゴハンです。レストランはすぐに混雑し始めますが、12時を過ぎると空席も出始めました。どうやら、みんな同じことを考えていたようです(^^;
長めの休憩の後、ゲレンデに出ると一面コブ。いつものかぐらになりました(^^
午後になっても、リフトの混雑は相変わらず。コースにも人がいっぱいです。

15時、滑らないゴンドラコースを滑って下山します。
みつまたのファミリーコースは下山専用です。
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ま、これだけ狭けりゃ無理もありません。よくぞ雪を付けてくれていると感心します。
かぐらの営業は27日まで。今シーズンは、最後までバス移動にならないかもしれません。

今シーズンの私の滑走は、これが最後の予定です。気が変わらなければ....(^^;

かぐらは1・2・3
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2012年05月14日

スバルよ、お前もか!

日曜日、Outbackのタイヤをスタッドレスから夏タイヤに交換しました。
とは言っても、私の場合、ディーラーの保管サービスを利用していますので、数日前に電話をしてから車を持ち込めば、あとは全部お任せ。もちろん保管料金+交換工賃はかかりますが、楽チンです(^^

車を預けると、担当の営業さんがご挨拶にいらっしゃいました。
『8月が車検ですから、一緒に車検3か月前の無料点検をやって、見積りを出せますが、いかがですか?』
「あ、お願いします。」
『では少々お時間をいただきます。今度新しいレガシィが出ましたので、良かったらカタログでもご覧になっててください。中毒者さんはまだ買い替えの時期じゃないのは分かってますから、見るだけで結構ですから。』
と、カタログを置いていきました。
ヒマなんで、OutbackとTouring Wagonを結構じっくりと拝見しましたが、今のOutbackから乗り換えるにゃ、ちょっと中途半端。もっとも、まだ5年で4万kmですから、そのつもりもありません。最低でも10万km程度は頑張ってもらわにゃ。前に乗ってたGT-Bは、15万km近く走ったからなぁ(^^
そしてもう一冊、DITのカタログもありました。ターボで300馬力って....、やっぱりGT-Bを思い出します(^^;
「今時こんな車に乗る奴、いるんかいな?それにオートマだし。」
改めてOutbackやTouring Wagonのカタログを見ると、こちらにもマニュアル設定はありません。昔は、スバルは他メーカーに比べてマニュアル車の比率が高いという話を聞いたことがありますが、もうそんな時代じゃないんでしょうか。
運転しながらの飲食には苦労しますが、運転そのものはマニュアル車の方が圧倒的に楽しいと思うんですけどねぇ。

「スバルよ、お前もか!」
って、オートマ車に乗ってる人間が言う言葉じゃないか(^^;

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2012年05月13日

雨のみつまた、雪のかぐら

先週末はGW最後の2日と重なっていました。高速も大渋滞が予想されましたので、スキーはお休み。週末にスキーに行かなかったのは、約5カ月ぶりでした。
GWが明けると、スキー場はほとんどクローズします。近場で営業しているのはかぐら位。ホームページで確認すると、まだバス移動になっていません。天気はイマイチのようですが、ま、いっか、ということで行ってきました。

いつものように5時に自宅発。真冬とは違い、もう明るくなってます。関越道は思ったほど空いてませんでしたが、渋滞はありません。天気はまずまず、しかしトンネルを抜けるとかなりの雨です。7時半にみつまたの駐車場に到着しましたが、当然雨です。仕方なくレインウェアを着て、ゲレンデに上がります。ゴンドラでかぐらに向かうと、途中から雪に変わりました。
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雪は柔らかいですが、真冬のような状況です。
オープンしているのは、メインゲレンデ、テクニカルコース、ジャイアントコース。
テクニカルコースのコブは、所々地肌が出始めています。
メインゲレンデは、いつもならすぐに荒れてしまいますが、気温が低く、人も少ないため、それほどでもありません。午前中であればまだ大回りでも滑れました。
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とは言え、11時過ぎには凹凸がかなり大きくなり、大回りでは気を遣いますし、疲れます。で、ちと早いのですがお昼ゴハン。

うたた寝後に外に出ると、雪は止んでいました。
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しかし風が強く、リフトは減速運転。斜面もかなり荒れています。
朝、駐車場で雨が降っていたため、ゲレンデに出るのを見合わせていた方も、かぐらまで上がってきました。午前中より人は増えましたが、それでもいつもより空いています。
午後は、メインゲレンデを1〜2本滑った後、ジャイアントコースに行ってみました。こちらもコブの谷間には土が出ている場所もあります。しかし人が少ないため滑りやすく、その後3〜4本滑走。そして休憩。
一時的に止んでいた雪は、その後降ったり止んだりでしたが、休憩を終える頃にはやっと青空が顔を出しました。気合いを入れてもうひと滑りと行きたいところでしたが、かなり疲れました(^^;最後にメインゲレンデを1本滑って、滑走終了です。

ちなみに、みつまたからゴンドラ乗り場に滑り込むゴンドララインは、こんな感じ。
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予想以上にコース幅は広く、雪もしっかりと着いています。

そしてファミリーコースは、こんな様子。
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広く見えるのは、帰路のリフト降り場からコースへの合流地点だから。滑走コースは全体の半分以下の幅しかないと思います。それでも硫安を撒いてくれているようで、荒れも少なく、快適な中回りができます(^^

この調子なら、次の週末もバス移動にはならないかもしれません。
しかし、本日(5/13)は天気が良かったためか、大混雑だったとか。8時前にはみつまたの駐車場が一杯になりそうだとか、リフト券売場やロープウェイ乗り場が長蛇の列だとか、TwitterのTLに流れてきました。土曜日に天気が良さそうなら、もう一回行きたいと思っていましたが、こんなに混むんじゃ考えちまいます。
今シーズンの滑走日数は42日。私にしては多い方です。そろそろ終わりかなぁ。

準備万端
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2012年05月05日

2013スキー試乗@野沢温泉(2/2)

4/29のICI試乗会のインプレッションです。
試乗コースは、午前はやまびこDコースとEコース、午後はスカイライン連絡リフト沿いです。天候は晴れ。前日以上に暖かく、雪面は朝から荒れ放題の状態でした。

K2 IRON MAIDEN
L169/R(18.0位?)/121-90-115
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K2で、昨日試乗したCHARGERとAFTERSHOCKの印象を話して相談したところ、スタッフのおにーちゃんのイチオシがこれでした。フォルムもさることながら、コスメも強烈です(^^;
「えっと、一応オールラウンドモデルを探してるんですけど....。」
『大丈夫です!』
ということで試してみると....、普通に滑れます(当たり前か)。
斜面は朝イチで既に荒れていましたが、スピードを出しても安定しています。ターン弧の調整も容易で、操作性が良いことにも驚きました。センター幅が広いにもかかわらず、小回りではクイックな切り換えも可能です。
働きかければ、しっかりと返ってきますので、スキーヤーの意思でコントロールしやすいスキーと言えるでしょう。コブも大変滑りやすいです。スキッディング系の操作については、やや気を遣いますが、基本的には問題ありません。

K2 RICTOR
L167/R15.0/127-80-109
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他のK2のスキーと同様、操作性は良く、大回りから小回りまでターン弧を選びません。コブにも入りやすいです。メタルが入っているとのことでしたが、荒れた斜面ではやや安定性に欠ける印象を受けました。スキーが荒れを吸収せずに、そのまま受けてしまっているような感じです。

NORDICA FIRE ARROW 80 TI XBI CT
L172/R14.5/132-80-115
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荒れた斜面を滑るには、もう少ししなやかな方が好みです。
大回りから小回りまで、操作性には基本的に問題はありません。ただ、コブとまではいかなくとも、凹凸が大きくなった斜面を安定して滑るには少々気を遣います。整地の方が、気持ちよく滑れるかもしれません。

ATOMIC NOMAD BLACKEYE Ti PT
L170/R16.0/125.5-82-115
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どうもATOMICは私には合わないようです。このスキーもどう乗っていいのかわかりませんでした。
最初に大回りで滑ってみましたが、いまひとつ安定性が感じられません。エッジホールドもイマイチという印象。まぁ全く滑れない訳じゃありませんけど、あまり楽しくありません。次に小回りで滑ってみましたが、印象は変わりませんでした。
自分の滑走スタイルに合わないため、つい無理に動かしてしまうのがいけないのかもしれません。私の場合、あまり積極的に働きかけない方が、スキーが素直に動いてくれるようです。

STOCKLI SPIRIT GROBE
L170/R15.5/120-72-103
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かなり柔らかいスキーです。そのため荒れた斜面での安定性にはやや欠けますが、これを求めるのは無い物ねだりと言えるでしょう。
操作性は非常に良いです。エッジホールドが強すぎないのも、扱いやすさにつながっていると思います。
積極的に働きかけても、その分返ってくるスキーではありませんので、自分の体重をうまく利用し、荷重するような感覚で滑るといいかもしれません。女性やシニアにお勧めのスキーです。

Volkl PLATINUM R(ブラック)
L171/R16.1/122-77-107
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ASAMA2000で試したPLATINUM CDが好印象だったので、同じVolkl PLATINUMのロッカータイプを試すことにしました。ちなみにCDはトップ&テールロッカーですが、こいつはフルロッカー。何が違うのかよくわかりません。
隣に同じネーミングで黄色い板が転がってましたので、黒と黄の違いを聞いてみたところ、
『色が違うだけです。』
「あ、そ。」
ターンには入りやすいのですが、ターン中の安定性はイマイチです。スキーの長さが短く感じられてしまいます。これがフルロッカーなのでしょうか。どうやらこの手のスキーは上から踏んではいけないようです。内傾角をしっかりとり、角付で滑るスキーだと思います。

Volkl PLATINUM CD
L171/R16.9/122-76-104
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ASAMA2000よりワンサイズ短いモデルがありましたので、試してみました。
試乗コースには直前に硫安が撒かれて、荒れが少し残ったままで、かなり硬く締まっています。
大回りはまずまずですが、やはり178cmの方が快適です。しかし、荒れた斜面への対応や、中〜小回りやコブでの取り回しを考えると、171cmの方が対応幅が広いと思います。どちらを重視するか、悩ましいところです。

K2 IMPACT
L167/R15.0/127-80-109
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RICTORのメタルを抜いたタイプだそうです。荒れた斜面では、RICTORよりも安定しているように感じました。整地はともかく、不整地では脚力のない方にはIMPACTの方が扱いやすいかもしれません。
大回り〜小回り、またコブでも大変操作しやすいスキーです。

時刻は15時ちょい前。SALOMONのBBRを試してみようと思いましたが、ブースでは片付けを始めています。
「もう終わりですか?」
『そうですね。』
その時、ICIのスタッフが
『試乗受付は、あと5分です。ご希望の方はお急ぎください。』
SALOMON、やる気なし(^^;
STOCKLIに行くと、こちらも片付けを始めていますが、
『どうぞ、どうぞ。』
ということで、最後の試乗です。(おかげで板の写真を撮り忘れました。)

STOCKLI Y85
L177/R15.6/136-85-110
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『GSの板だと思って滑ってください。』
なるほど、大回りでの安定性は素晴らしく、硫安で固められた斜面を苦もなく滑ることができます。小回りは....、まぁできない訳じゃありません(^^;
コブにも入ってみましたが、以外に素直に動いてくれます。ゆったりとしたリズムのコブであれば、問題ありません。

以上、今回のICI野沢試乗会で8ブランド15台のスキーを試乗しました。
好印象のスキーは、
・THE PREMIUM OGASAKA
 “大人のスキー”です。普段はゆったりと、でもたまには元気よく滑りたいなんていう要望に、難なく応えてくれそうです。
・K2 IRON MAIDEN
 CHARGERもいいんですが、やっぱりこいつの滑りは衝撃的です。太めの板にもかかわらず、扱いやすいのには驚きました。新雪の中でも滑ってみたいスキーです。唯一の問題は、あのコスメ。若い方々にはいいんでしょうが....、私のようなおぢさんがレッスンの際に履いていったら、生徒さんにドン引きされそうです(^^;

今日のK2
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2012年05月04日

2013スキー試乗@野沢温泉(1/2)

4/28に野沢温泉で開催された、ICI試乗会でのインプレッションです。
試乗コースは、やまびこDコースとEコース。天候は晴れで、気温が高かったため、雪面はかなり荒れていました。

KEI-SKI AR16
L163/R16.0/108-66-95
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すでに荒れていたとは言え、比較的良い雪面状況での試乗でした。
操作性、安定性とも悪くありません。スキッディング操作も問題ありません。ターンにも入りやすいのですが、外脚への働きかけがおろそかになると、板が真っ直ぐ走りがちです。荷重ポイントは、やや後ろ気味でしょうか。以前試乗したKEI-SKIでも感じたことですが、柔らかい雪では若干テールの弱さを感じます。

OGASAKA THE PREMIUM OGASAKA
L172/R18.0/110-69-97
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オガサカらしい、しっとりとした乗り味です。こういうフィーリングは、最近のオガサカから失われつつあるように感じていましたので、ちょっとうれしいです。見た目は落ち着いていますが、乗ってみると軽快さすら感じます。脚力のない方でも充分に扱えるでしょう。
突出した個性はありませんが、大回りから小回りまで操作性、安定性とも申し分なく、安心して乗ることができます。荷重ポイントもそれほどシビアとは感じませんでした。
ラディウスだけを見ると大回り用と考えてしまいますが、小回りも全く問題ありません。ロッカーの効果でしょうか。

BLiZZARD GSR MAGNESIUM IQ
L174/R17.5/113-68-97
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最近のBLiZZARDらしく、重厚感はありますが決して扱いにくくはありません。
荒れた斜面でも抜群の安定性です。プロフィールを見ると大回り系のスキーですが、操作性が良いため、小回りも問題なくこなせます。
ただ、ややエッジホールドが強いように感じます。状況に応じてエッジを外す必要がありますが、それほど難しくはありません。脚力は少々必要だと思います。

K2 CHAEGER
L172/R16/122-74-106
DSC01644.jpg
昨年の試乗で大変感心したスキーです。カラーリングが変わって、ずいぶんと落ち着いた印象になりました。
荒れた斜面でも非常に安定していますが、BLiZZARDのように雪をねじ伏せ、蹴たてて進むようなイメージではありません。しなやかに荒れを吸収してくれます。
内傾角を強くとれば気持ち良くエッジに乗った滑りができますし、ズレを意識したスキッディング操作も容易です。ターン弧もオールラウンドで、大〜小まで軽快に滑ることができ、操作性も大変良いと感じました。テールが引っかからないため、コブも大変滑りやすいです。

K2 AFTERSHOCK
L167/R16/130-86-114
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大回り〜中回りは快適に滑ることができます。センター幅が広いので、小回りは難しいかと思っていましたが、問題ありませんでした。もちろんショートターンモデルのような軽快さは感じませんが、意外なほど素早い切り換えが可能です。新雪で滑るとおもしろいと思いますが、そのような状況でなかったのが残念です。
ゲレンデでオールラウンドに使うのであれば、個人的にはCHAEGERでしょうか。

STOCKLI Y77
L176/R14/134-77-107
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どうやって滑ればいいのか心配だったのですが....。見た目から受ける印象とは違い、ごく普通に滑れるスキーです。
斜面はすでに相当荒れてましたが、大回り〜中回りでの安定性が印象的でした。不安を感じることもなく、快適に滑ることができます。小回りではキレの良いターンも可能です。
ラディウスは小さいのですが、板が内に入りすぎる感覚はありません。テールがそれほど太くないからでしょうか、ズレも意外にコントロールしやすく感じました。ただ、雪が相当に柔らかかったため、締まった雪で滑ると、このあたりの印象が変わるかもしれません。
コブにも問題なく入ることができました。これも新雪で滑ってみたいスキーです。
もし目隠しで滑ったら、この板に乗っているとは気付かないと思います。

翌日の試乗レポートは、2/2にて。

今日のK2
posted by スキー中毒者 at 04:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | スキー

2012年05月03日

今年は晴天

GW前半の3日間、野沢温泉に行ってきました。目的はICI石井スポーツさんの試乗会です。今シーズンは既にいくつかの試乗会に参加しているのですが、ブランシュはHEADだけ、白樺高原国際はOGASAKAだけ、アサマはRacing系中心、丸沼はミニ試乗会。菅平でのICI試乗会が中止になってしまいましたので、マイナーな(?)モデルに乗る機会には恵まれていません。
4/28、去年と同じメンバー(廃人、婆や、姫、中毒者)で、5時前に練馬から関越道に乗り、十二峠を経由して野沢に向かいました。東京では4月初旬で散ってしまった桜の花も、北上すればまだまだ楽しめます。車の中からとは言え、約1か月にわたって花見を楽しめるのは、スキーヤーの特権です(^^
9時前には野沢温泉着。もちろんお宿はいつものサンアントンです。長坂ゴンドラの乗り場まで車で送っていただき、やまびこゲレンデに上がると....,、やってます、やってます(^^
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現地で2名の仲間と合流し、早速試乗開始。やまびこAコースまで上がると戻るのに時間がかかりますので、試乗にはDコースとEコースを使用しました。去年は天候に恵まれませんでしたが、今年は晴天です(^^
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初日の試乗は、KEI-SKI、OGASAKA、BLiZZARD、K2、STOCKLIの5ブランド、6台でした(インプレは別途掲載します)。
試乗終了後は、コースクローズ直前のBコース、Aコースを滑走。下山すべくEコースで長坂ゴンドラ山頂駅に向かいます。と、山頂駅目前でトラブル発生。スカイライン連絡リフト下のコブを横切る際、姫がスキーを取られて前方に転倒、右手親指を痛めてしまいました。本人は『大丈夫です。』と言っていたものの、ゴンドラの中から野沢医院(1〜3月の土曜日には、私の左膝の主治医である梅澤香貴先生が、診療にあたっています)に電話。『今日はもう終了したんですけど。』と渋るところを頼み込むと、『じゃ、5時までに来てください。』とのことで、無事診察していただくことができました。婆やを付き添いに残し、私と廃人は宿に撤収。そして診断は....、骨折(>_<)第一関節の先がポッキリいってたそうです。『変わったところを折りましたねぇ。』と言われたとか(^^;シンプルに固定していただきましたので、患部はちょい太めにテーピングしている程度にしか見えません。周囲は無責任なもので『ストックワークで親指は使わないから大丈夫。』『肩の力が抜けるから、かえって良い滑りになるぞ。』『アイシングが必要なら、ゲレンデのどこでもグサ雪に指を突っ込めばいいんだから。』等と勝手なことを言いますが、さすがに本人は落ち込んでます。『明日の11時にもう一度来るように言われてます。その後(2泊目はキャンセルして)帰ります。』

翌日。周囲は相変わらず『11時まで滑ってりゃいいじゃん。』『ウェア着て、ブーツ履いて、板担いで医者に行って、診察が終わったらそのまま上がってくれば?』と勝手なことを言いながら、『え〜ん、悔し〜ぃ!』と地団駄を踏む姫を宿に残し、ゲレンデに上がりました。
DSC01672.jpg
昨日にも増していい天気です。そして暖かいです。いや、暑いくらい(^^;この日は、昨日の2名に加え、もうあと2名の指導員仲間が合流。7名で試乗開始です。やまびこ第2フォーリフトを上がると、すでに斜面はかなり荒れてますが、午前中は昨日同様DコースとEコースで、午後はスカイライン連絡コース沿いで、試乗しました。前日に比べて、昼の休憩が短かった(と言うか、前日が長すぎ(^^;)のと、午後の効率が良かったため、K2、NORDICA、ATOMIC、STOCKLI、Volklの5ブランド、9台をテストすることができました(インプレは別途掲載します)。初日に合流した2名は、これにて帰宅です。
宿に帰ると、姫がすっきりした顔をしていました。『お医者様のお話で、大した怪我じゃないことがよくわかりました。ですから、やっぱりもう一晩泊まっていきます。』(^^

そして3日目。自分のグローブでは固定した親指が入らないため、仲間からBC用(?)のグローブを借りて準備万端、復活した姫を加え、6名での滑走になります。この日は14時から長坂ゴンドラ乗場で、山菜天ぷらの無料サービスがあるんだとか。そのため、午前券を購入してゲレンデに上がります。そして試乗会には参加せず、フリー滑走となりました。天候は薄曇りですが、やはり大変暖かいです。やまびこDコースは朝一から荒れていますので、比較的状態の良いAコースを中心に滑りました。11時、ひと休みしようとEコースを長坂ゴンドラ山頂駅に向かいますが、婆やと姫がなかなか下りてきません。心配していると、パトロールがアキヤボートを引いてきました。見ると婆やが横たわってます。「げ!」と思ったのですが....、にっこり笑って左手を振ってきました。「あ、生きてる(^^」
三角巾で右上半身を固定された本人に話を聞くと、転んで肩を強打したんだとか。「コブ?」『いや、その上の緩斜面(^^;』骨折してなけりゃ、いいんだけど....。
こうなると再び野沢医院の出番です。『中毒者さん、電話、電話。』何だか私が野沢医院担当みたい。iPhoneを取り出しますが、例によって圏外。docomoを借りて野沢医院に電話します。長坂ゴンドラ山頂駅にいることを伝えると、『山麓駅に下りたら、パトが当院まで送ってくれますから。』さすが野沢温泉です。
一昨日とは逆に、今度は婆やが患者、姫が付き添い(^^;板とストックは後で我々が降ろすことにして、二人でゴンドラで下りてもらいました。そして残った4人は....。「滑ろっか。」
雪が多いため、やまびこ第2フォーリフト下の斜面も、地肌やブッシュは出ていませんでしたので、ここのコブを2時間近くドタバタと滑り続けました。
山麓駅まで下りたのは13時ちょい過ぎ。天ぷらタイムまでは、まだまだ時間があるため断念して、宿に迎えをお願いします。帰ると婆やが病院から戻っていました。右肩の脱臼で、外れた関節は嵌めたものの、外れ癖がつかないようにするために3週間は動かしちゃいけないんだと。日常生活はかなり不自由だと思いますが、しゃーないですね(>_<)

いろいろとありましたが、楽しい3日間でした。数えてみると、今シーズンの滑走日数は41日。久しぶりに40日を超えました。準指を受検していたシーズン以来かなぁ(^^

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posted by スキー中毒者 at 14:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | スキー