2012年03月25日

2013スキー試乗@ASAMA2000

昨日(3/24)は、ASAMA2000でKANDAHARさん主催の試乗会に参加してきました。
今シーズン参加した試乗会は、ブランシュがHEAD白樺高原国際がOGASAKAと、単独メーカーのものでしたが、今回はいろいろなメーカーの板を試すことができます。KANDAHARさんはレーシング系のショップですから、持ち込まれる板もレーシング系が中心ですが、数は少ないものの、オールラウンドモデルも出してくれます。レーサーが振り向きもしないデモ系の板は、乗り放題(^^v

ASAMA2000の状況ですが、天候は雪。乾いた小雪が終日降り続きました。しかしゲレンデの雪は大変柔らかく、昼頃にはメインのコースであるステージ1は、かなり荒れてしまいました。
試乗は、1本で大〜小までこなせるオールラウンドなスキーを主な対象にしています。

VOLKL PLATINUM CD SPEEDWALL
L178/R18.6/122-76-104
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試乗開始時刻に、たまたまVOLKLの前にいました。
『お決まりですか?』
というスタッフに希望を伝えると勧められたのがこれ。VOLKLは今シーズンモデルの継続だそうですが、昨シーズンは試乗してませんでした。
「ちと長いなぁ」
と言うと、
『トップとテールがロッカーになってますから、長さは170位、Rも15〜6に感じると思いますよ。』
試してみると、正にその通り。長さは全く感じません。大変ターンに入りやすいです。ターン弧も大〜中はもちろん、小回りがしやすいのに驚きました。安定性があり、操作性も良い、そして良く走る。何でもできるスキーと言えます。
もちろんスキッディングも全く問題ありません。
昨シーズンは何故試乗しなかったんだろうと考えましたが、たぶんプロフィールのレングスとラディウスを見て敬遠したんだと思います。ちょっと勿体なかったなぁ(^^;と感じるくらいに良いフィーリングでした。

STOCKLI LASER SX
L170/R15.6/120-70-99
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STOCKLIのモデルは基本的に2年間継続します。今乗っているLASER SCは、今シーズンモデルチェンジしましたから、来シーズンも同じです。来シーズンにモデルチェンジするのは、LASER SXとLASER CX。違いを聞くと、SXはメタルが厚く、CXはグラスが厚いということ。また来シーズンのモデルは、ねじれの返りを早くするため、トップとテールにカーボンシートを挟んでいるそうです。
まずはLASER SXを試乗。
大回り〜中回りは、安定性、操作性とも大変良いです。小回りについては、個人的な好みではもう少し軽快感が欲しいと感じました。SCのようなしなやかさは、あまり感じられません。また斜面の荒れを少し拾いやすいようにも感じます。
足許がかなりしっかりとしていますので、硬い斜面では力を発揮するかもしれません。

STOCKLI LASER CX
L170/R14.1/122-68-100
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SXに続き、CXも試してみました。
操作性は軽く、大変滑りやすいです。感覚的には「しなやか」と言うより、「軽快」なスキーと言えるでしょうか。大回り〜小回りまで何でもこなすことができそうです。安定性も悪くはありません(驚くほど良くもありませんけど....)。
私自身は、もう少しトーションが弱い方が好きです。ターンから抜け出すときに、たわみが返るのではなく、ねじれが返るという感覚があります。メーカーの狙い通りに仕上がっているのですが、スキーヤーの好みもありますので、STOCKLIのオールラウンドモデルを試乗される方は、SXやCXだけでなく、ぜひSCも試してみてください。(ちなみに今回の試乗会に持ち込まれたSCは163cmでしたが、今週末の菅平でのICIの試乗会には170cmも持って行くそうです。)

ATOMIC BLUESTER AX
L169/R17.2/113.5-70-97
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今シーズンのD2 DEMO X TYPE-Aは、世間では絶賛されていましたが、私にはイマイチ合いませんでした。昨年ASAMA野沢で試乗した際も、悪いとは思わないけど....、という印象。
しかし『絶賛』スキーの後継モデルですから、他の試乗会では人気集中で、この試乗会のようにいつもひっそりと横たわっていることはないでしょう。ということで、今のうちに(^^
スタッフのおにーちゃん曰く、
『印象、変わってますよ!』
リフトを降りて、コース上部まで移動しながら、
「う、ちょっとヤバイ(合わない)かな?」
スキーを履いて、緩斜面を移動するときの感覚って、結構当たります(^^;
気を取り直して滑ってみると、
「おぉ、素晴らしい!」
今回はハズレです(^^
乾いた乗り味は相変わらずですが、非常に操作しやすいスキーです。エッジホールドはかなり強いのですが、それを感じさせない操作性です。D2 DEMO X TYPE-Aはスキーの個性(強さ)がダイレクトに出ていた印象ですが、BLUESTER AXは懐の広さを感じます。PISTE ROCKERというトップ10%がロッカー形状になっている構造ですが、その効果が出ているのでしょうか。
荒れた斜面でも安定していますし、良く走ります。スキッディング操作については、基本的には問題ありませんが、エッジホールドが強い分、少しだけ気を遣いました。

ATOMIC BLUESTER SX
L165/R11.5/123-67-107.5
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今シーズンのD2 DEMO X TYPE-Sは、野沢の試乗で私が絶賛したスキーです(^^
そんな「絶賛」スキーの後継ですし、直前に乗ったAXの好印象から、期待は高まります。
実際に滑ってみると、乾いた乗り味はAXと同じ。軽快な操作感で、当然のことながら小回りは大変やりやすいです。しかしターン弧を大きくすると、どうしても板が内に入って来たがります。まぁショートターンモデルですから、大回りの性能に注文を付けるのは、無い物ねだりと言えるのかもしれませんが、ちょっと残念でした。
また、ロッカー形状だからでしょうか、スキーにやや短さを感じてしまいました。
スキッディング操作においても、内に入りやすい感覚があります。

ELAN AMPHIBIO WAVEFLEX 14
L168/R14.1/125-74-104
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昨年の試乗の印象として、乗りやすさには文句の付けようがないにもかかわらず、「つまらん」と失礼な評価をしたスキーです(^^;
ELANのレーシングモデルがずらりと並ぶ中に、今回も白いヤツと黒いヤツが転がっています。
「来シーズンモデルはどこか変わってるんですか?」
『板そのものは変わってませんけど、バインディングが変わりました。軽くなって、たわみも出やすくなってます。』
変わってないと言われた時点で立ち去ろうと思ったのですが、たわみやすくなったと聞いて、試してみることにしました。
って言っても、今年のモデルと交互に乗る訳じゃありませんから、正直違いはよく分かりません(^^;斜面は大分荒れていましたが、安定していて、操作性も良く、大変ターンに入りやすいスキーです。
ステージ2の方が空いており、斜面の荒れもそれほどではありませんでしたので、少しスピードを上げて中〜大回りを試してみました。走り、安定性とも決して悪くはありませんが、感激するほどでもありません。まぁ、カッ飛ばすのが好きな人が選ぶ板じゃないとは思いますが....。

DYNASTAR SPEED GROOVE DEMO R18
L165/R13.0/119-67-102
DSC01591.jpg
ロシに行って、お勧めを聞いたところ、α、β、γとそれぞれ説明してくれました。ところが勧められたのは何故かディナ(^^;
ディナはここ数年出荷を絞り込んでいたような話も聞いたことがありますが、結構な種類と本数の試乗スキーが並んでいます。勧めてくれたスタッフのおにーちゃんは、
『ショートターンベースですが、どこでも滑れます。すごく操作しやすいですよ。トップスキーヤーも使ってます。渡部三郎さんとか。』
私を見て、ベテランスキーヤーの名前を出してくれたのでしょうか。お気遣いありがとうございました。
荒れた斜面でも安定して、楽に操作できます。キャンバースキーですが、トップから雪面に食い付く感じではありません。ショートターンベースですから、小回りの性能は文句なし。中回りも快適です。しかし大回りになると少しスキーが内に入ってきます。
滑走中は、トップからテールまでエッジ全体で雪面を捉える感覚が返ってきますので、安定感もありますし、安心感もあります。

HEAD i.Supershape
L165/R11.4/121-66-106
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HEADを覗いていたら、スタッフのおっちゃんが寄ってきました。
見ていただけなんですけど....。
せっかくなんで相談をした結果、勧められたのがこれ。ショートターンスペシャルみたいなプロフィールです。コミュニケーションがイマイチだったかと思いつつ、試してみました。
小回りの操作性は、当然のことながら素晴らしいです。荒れた斜面ですが、浅回りから深回りまで余裕を持って操作できます。中回りも、荒れた斜面で安定しています。
ステージ2の斜面で中〜大回りを試してみました。俗に言うナチュラルバーンの状態でしたが、ラディウスが小さいにもかかわらず、スキーが内に入ってくる感覚が小さく、操作しやすさを感じました。

ここで時刻はちょうど3時。私の滑走は定刻ですが、試乗会も終了の時刻です。当然その後フリーで滑る訳などありません。即撤収です。
結局自分の板は、棺桶に積みっぱで、降ろしもしませんでした(^^

KANDAHARさんの試乗会は、結構のどかな雰囲気ですが、今週末の菅平でのICIさんの試乗会は、目が血走っている方や、マニアックな方も多数いらっしゃるでしょう。今回のように何の知識もなくフラリと行くと白い目で見られそうなので、少しは情報収集して行こうと思ってます。
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2012年03月23日

2012クラブ行事@白馬五竜

今シーズン最後のクラブ行事は、白馬五竜スキー場です。昨年は、開催の前週に発生した大震災の影響で開催を断念しました。今年は、17日(土)〜19日(月)という日程です。

初日、現着して宿に荷物を降ろしますが、ポツポツと雨が降っています。行事担当者と班分け等の打ち合わせをしているうちに、雨が少しずつ強くなり、止む様子はありません。
「こりゃ、今日は滑れんなぁ。朝から酒盛りか(^^ 」
開講式も、ゲレンデではなく、宿の食堂をお借りして行いました。行事担当者より、
『こんな天気ですので、皆さん無理をなさらないでください。もしご希望があれば今日も講習を行いますが、どなたか滑る方はいらっしゃいますか?』
2名の方が挙手をされました。「え、いるの?」私の班の生徒さんです(^^;
「....。はい、それでは準備ができたら出発しましょう!」

行事担当の先生にもお付き合いいただき、4名でスキー場に向かいます。
ゲレンデ下部は当然雨。上部にはガスがかかっています。とりあえず、とおみゲレンデ・いいもりゲレンデで基本的な練習を開始。その後、アルプス平に上がってみましたが、湿った雪が横殴りに降っています。ガスも出ており、とても滑れたもんじゃありませんので、逃げるようにHakuba47に移動しました。そして最後は、とおみゲレンデに戻って練習。
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雨の中、誰も『上がりましょう。』と言わなかったため、結局リフト営業終了まで滑っていました(^^;

翌日。車の上にはうっすらと雪が積もっています。ゲレンデの天気は曇りですが、たまに霧雨が降ったり、止んだり。ゲレンデ上部は今日もガスってます。
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この日はハプニング続出....。
まず午前中、いいもりゲレンデで講習中に衝突事故発生。生徒の皆さんには、滑走待ちの際は、衝突防止のためリフトの支柱を背に並んでいただいたのですが、斜め上から滑ってきたスノーボーダーが、直前でターンしようとして出来ずに、そのまま生徒さんの列に突っ込んできたとのこと。ぶつけられた生徒さんは、先に滑っている仲間の滑りを見ていて全く気付かず、そのまま吹っ飛ばされました。幸いなことに双方に怪我はなかったため、平謝りのスノーボーダーから連絡先を聞いて、とりあえず落着。
そして午後、今度はHakuba47のRoute 1で講習中、バランスを崩した生徒さんが、コース脇のネット下20cm程の隙間を潜り抜け、コース外に転落。こちらも怪我はなく、通りすがりのスノーボーダーさんに手伝っていただき、転落者をコースに引っ張り上げました。ところが、スキー板が片方見当たりません。コース外の斜面を少し下りて探しましたが見つからず、講習中のスノーボードスクールの先生にパトロールを呼んでいただき、かなり下まで流れていた板を回収していただきました。
この2件の事故、担当講師としては充分に配慮をしたつもりでしたが、不足する点もあったと反省をしております。それでも、午前中に衝突された生徒さんは、年末年始の行事においてヘルメット着用を呼びかけたところ、すぐに購入し着用していただいたこともあり、頭を打っても問題はなかったとのこと、ちょっとだけ安堵しました。

最終日は曇り。ゲレンデ上部には相変わらずガスがかかっています。
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前日の朝一に、生徒の皆さんの“使用前”の滑走をビデオに撮りましたので、今日は“使用後”の撮影です。例によって撮影は会長に依頼。快諾されましたのでビデオカメラを預け、前日と同じ撮影場所に行ったのですが....、いつまでたっても会長が現れません。
「リフトに乗ったら、ビデオ撮影のこと忘れちゃったのか?ボケたなぁ。」
撮影は断念して講習を続けていると、別の先生から電話が入りました。上は晴れているとのこと、そして会長も徘徊しているとのこと(^^;
早速テレキャビンでアルプス平に上り、ビデオ撮影。その後、Hakuba47でも撮影をしました。
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お昼の12時でクラブ行事は終了。午後は、行事担当の先生&前日コース脇に転落した生徒さんと一緒にフリー滑走です。久しぶりに、チャンピオンエキスパートコースのコブにも入ったりしながら、またまたリフト終了まで粘りました。
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3日間、良く滑りました。まるでマグロに追われるイワシのように....(^^;

本来ならこれで帰宅の途に就くのですが、翌日は春分の日で仕事はお休み。事前に延泊をお願いしておきました。他にも居残る方がいるかと思いましたが、私だけ。ま、考えてみりゃ“毎日が日曜日”の年寄りばっかりだからなぁ。
お宿の宿泊も私ひとり。で、夕食はお宿のファミリーと一緒に楽しくいただきました(^^

翌日。快晴です\(^o^)/
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早速テレキャビンでアルプス平に上がり、グランプリコースに向かいました。
毎日ガスがかかっていたコースも視界良好。整備もしっかりとされており、最高に気持ちいいです!笑いしか出てきません!!
そしてHakuba47の斜面は少々硬めですが、祝日なのに空いてます。
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その後も、とおみ・いいもりに下りたり、アルプス平に上ったり、47に移動したり....。まるでマグロのように滑りまくりました(^^
しかし、15時過ぎ。気力・体力とも尽き果て、滑走終了。やっぱりイワシはイワシ。マグロにゃ進化してませんでした(^^;

雨の日の必需品
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2012年03月14日

Club Happoの特典

仲間のスキー廃人に教えられ、先々シーズンClub Happoに登録しました。先シーズンからはポイントも貯め始め、シーズン終了時のポイントは7ポイント。
そして今シーズンは、技術選の観戦が初八方で最終八方の予定ですが、3日間スキー場に通った結果3ポイントをいただきました。

で、飛んできたメールがこれ。
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「おいおい、今シーズンもう一回来なくちゃいけないのか?」
と思ったのですが、
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ということで、来シーズンでも大丈夫でした(^^v

Club Happoには他にもいろいろと特典があります。「Enjoy! アーリーモーニング!」なんて、中毒者や廃人には絶対に縁のないものもありますが、今回はこいつにお世話になりました。
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「一泊二食」ならぬ「一泊一コーヒー」\300で、板とブーツを預かってくれます。
『ゲレンデまで歩いて行けないことはないけど、板を担いでブーツで歩くってのはどうも....。』
という距離の宿にお泊りの方、または年齢の方にはおススメです。中毒者と廃人は、もちろん後者(^^;
ちなみに預ける場所はゲレンデ直下ですから、雪の中を歩きます。私は長靴を履いていきましたけど、普通の靴だとちょっと困ることがあるかもしれません。

このClub Happo、iCoPPa!というICカードシステムを利用しており、登録が多少メンドーですが、なかなか便利です(^^
問題は、宿のおばちゃんに聞いても(恐らくは)何が何だかわからないこと。私が泊まったお宿は、若女将だったんで大丈夫でしたけど。
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2012年03月12日

霧の技術選

今年も八方に技術選を観戦に行ってきました。
昨年同様、金曜日の現地入りですが、例年と比べ競技日程が一日分後ろにずれて、金曜が本選、土曜が準決、日曜が決勝というスケジュールですから、たっぷり観戦できると楽しみにしていたのですが....。

初日、別ルートで現地に向かった廃人やマグロの到着が遅れていたため、一足先にゲレンデに向かいます。
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現着時には曇りだったのですが、宿を出る頃には細かい雨が降り始め、名木山のトリプルリフトでは雪に変わりました。水分の多い、イヤな雪です(>_<)
コースコンディションの問題か、整地小回りがセントラルから名木山中壁に変更されましたが、とりあえずウスバでフリーを観戦します。コート脇では上国のスキー大学で同じ班だった仲間と遭遇してご挨拶。しかし、しばらくするとウスバもガスが出て、上部の視界が悪くなります。何度か中断しながらも競技は続きましたが、結局女子2班の途中で、これ以上の視界の好転は見込めないと判断され、種目がキャンセルされてしまいました。
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ウェアはびしょ濡れだわ、競技はキャンセルされるわで、完全にテンションが下がっちまいました。ワイスホルンで飲んだくれ、その後ちょいと滑って撤収です(^^;

そして2日目の土曜日。準決勝は4種目です。早速、整地大回りと不整地小回りが行われる兎平に上がりました。
まずは整地大回り。普段は一面コブになっている斜面を圧雪したコートを4回転で降りてくる「超」大回り競技です(^^
続いてすぐ隣で行われている不整地小回りへ。この頃から、前日同様ガスで上部が見えなくなってきました。濃霧の中、今大会で選手を引退する菅野智之選手が滑走してきます。と、中間地点で転倒。しかしすぐに滑走を再開します。そしてゴール直前、今度は前転しながらコース脇のネットを越えてコース外に飛び出す大転倒!オフィシャル(?)にぶつかった様子もあり心配されますが、濃霧で様子がわかりません。すると菅野選手、自分の脚で斜面を登りコースに復帰して、万雷の拍手の中ゴール。幸い怪我はなかったようです。
しかしガスは濃くなる一方で、競技は中断せざるを得ません。しばらく待ちましたが、再開される様子もありませんので、パノラマを2、3本滑走。少〜しだけ明るくなった気がして戻ってみましたが....。
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2本のリフトの左側が大回りコート、右側が小回りコート。やっぱりダメです。
ここに至り、午前中の兎平での競技(大回り、小回り)のキャンセルが決定。特に不整地小回りは、技術選の華とも言える種目ですから、何とか実施したかったようですが、あの状態じゃ止むを得ません(>_<)
午後の競技として、兎平の整地バーンで小回り規制が予定されていましたが、当然できる訳がありません。2種目を実施して準決を成立させるため、リザーブの名木山のウェーブ斜面にコート変更されました。
午後はウスバの大回り規制を中心に観戦。ガスもウスバまでは降りてくることがなく、競技は順調に進行しました。ゴールドビブの金子あゆみ選手がまさかの転倒で、観客から溜息と悲鳴が上がるという波乱もありましたが、無事全員滑走終了。フラストレーションが溜まった一日でしたが、何とか準決勝は成立しました。

最終、日曜日。晴れてます(^^
DSC01531.jpg
せっかくだからと朝一で兎平に上がり、昨日キャンセルになった整地大回りの斜面を滑ってみることにしました。しかし、スタート地点に立つと....。
「こ、こえぇ〜!」
あの斜面を4回転で降りるなんて、頭のネジが2、3本飛んでないと無理です。オフィシャルサイトによれば、
『スピードがのってきた後半、恐怖心との戦いを目の当たりにできる種目。』
とのことですが、私にとってはスタート前から恐怖心との戦いでした(^^;
この日は、午前中にウスバでフリー。前日の転倒で大きく順位を下げた金子あゆみ選手が、かっとび娘の本領発揮。ギャラリーから拍手喝采を浴びます。
そして午後。最終のジャンプ台ランディングバーンでの小回りです。
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女子から競技開始。金子あゆみ選手がまたまた観客を沸かせますが、追撃及ばず、優勝は兼子佳代選手。
続いて男子。雪が柔らかいため、滑走順が遅くなるほど斜面は荒れてしまいます。他のコートであれば途中でデラ掛けの整備が入るのですが、ここじゃそうもいきません(^^;
バランスを崩す選手や転倒(前転しても、その勢いで立ち上がり、そのまま滑っていっちまうんだから....、大したもんです(^^;)する選手も出ますが、最後は丸山貴雄選手が圧巻の滑りで吉岡大輔選手を逆転。男子初の3連覇を達成しました。

競技は終わりましたが、大会はまだ終わりません。男女優勝者によるウィニングラン。そして....、
引退選手のファイナルランです。
太田真由美選手は、八方尾根スキースクールのウェアで斜面を慈しむように滑走。
伊東秀朗選手は、バックパックを背負って滑走。ゴールでスノードリルを取り出し、アルペンコーチとしての活動を表明しました。
最後にミスターデモンストレーター渡辺一樹選手が、何とセーターにデモパンで登場。斜面の途中で立ち止まり、雪を蹴り上げるという某スキー番組のオープニングを彷彿させるパフォーマンスまで見せてくれました。

選手を引退された皆様。大変お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

来年の技術選の会場は
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2012年03月04日

2013スキー試乗@白樺高原国際

昨日(3/3)は、白樺高原国際スキー場でOGASAKAの来シーズンモデルを試乗してきました。

白樺湖周辺のスキー場であれば、いつもはブランシュたかやま。あとは車山とエコーバレーに1回ずつ行ったことがあるだけで、白樺高原国際スキー場は初めてです。
IMG_0622.jpg
眼下に見えるのは白樺湖....、じゃなくて女神湖(^^
ブランシュ同様、数少ないスキーオンリーのためか、ファミリーの姿も目立ちました。
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コースは、上部2/3が中斜面と中急斜面で、下部に緩斜面があります。斜度変化はあるものの、少々単調なのが残念なところです。特徴としては、日本一短い(?)ゴンドラがあること。「クワッドリフトでもいいじゃん。」と言いたくなるような距離ですが、この地域の寒さを考えると有り難い設備かもしれません。あと、試乗のインプレをメモするにも便利です(^^

さて今回の試乗会は、地元のみどりかわスポーツさんの主催です。
ちなみに試乗会の情報は、私が勝手に「最強の試乗インプレサイト」と名付けたこちらで知りました。いつも貴重な情報をありがとうございますm(_ _)m

それではインプレッションのレポートです。
前日の天候があまり良くなかったようで、小さな氷の固まりが転がっているような場所もありますが、それほど滑りにくい状況ではありません。しかし暖かかったため、昼頃になると雪が緩んできて、上部を除くと少し荒れてきましたが、試乗には良い条件だったと思います。

TC-MV+RC-600FL
L167/R17.6/109-69-96
DSC01475.jpg
思ったより扱いやすかったです。
自動的に切り換わるスキーではありませんが、意識して動けば非常に早いタイミングで雪面を捉えます。オートマチック感は少ないものの、調整がしやすいスキーと言えるかもしれません。エッジが雪を喰ったからと安心していると、真っ直ぐ走ったり、ズレたりすることもありますので、常に雪面との対話を続ける必要があるでしょうか。TCシリーズの性格を考えると、これでいいのだと思います。
小回りも難しくはありませんので、これ1本でオールラウンドに使えると思いますが、体力・脚力がないと少々疲れるかもしれません。
しかし、このデザインとカラーリング。もうちょい何とかならなかったんでしょうか?

KS-TK+RC-600FL
L165/R15.1/116-70-101
DSC01476.jpg
第一印象は、しなやか。RCプレートを付けていても、硬さは感じませんでした。大変操作性の良いスキーです。
TCにも共通することですが、フロントロッカーの採用が特に切り換え時の感覚に大きく影響しているようです。今シーズンまでのKEO'Sは、切り換え後に角付けを強めていくと、すぐにカツンという感じでエッジが雪面を捉え、そのままエッジに乗ったターンに入っていきましたが、来シーズンモデルではその感覚がありません。捉えが遅くなったと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではなく、切り換え後の操作の幅が拡がったと考えた方が良いのではないでしょうか。
スキッディング操作では、後半にややテールが喰い気味ですが、全体的には問題ありません。
小回り等で軽快感を求めるのであれば、KS-TK/Gの方がいいかもしれませんが、残念ながら今回は試乗できませんでした。

KS-TK+FM-600
L165/R15.1/116-70-101
DSC01487.jpg
プレートの違いで、どの程度フィーリングに差が出るか試してみましたが....。ま、同じ板ですから、別物のように変わる訳じゃありません。たわみは出やすいですが、個人的にはRCプレートの方が足元の安定感があり、安心できます。ただコブのことを考えると、こちらかもしれません。

午前の試乗は12時まで。午後の試乗は13時からです。
昼食後、試乗受付に行くと、
『一応おひとり様3台まででお願いしているんですけど....。』
「え?」
物欲しそうな目付きで粘っていると、
『結構出ちゃってますから....、どのあたりの試乗をご希望ですか?』
さすがにKEO'Sの順番待ちをお願いするわけにもいかず、
「あ、E-TURNあたりを(^^ 」

ET-7.6S
L168/R17.2/116-76-103
DSC01488.jpg
実は初E-TURNです(^^
滑り出した瞬間。おぉ、軽い!とにかく軽い!!
大変操作しやすいスキーです。ターン弧も大から小まで、何でもOK。高速では多少バタつきますが、これは無い物ねだりというべきでしょう。
脚力不要で、角付けだけでもターンできますし、仕掛ければそれなりに反応もしてくれます。
眉間にしわを寄せて谷回りの練習をしている人の隣を、この板でヘロ〜っと滑ると楽しいだろうなぁ。(え?性格悪い?)
年齢を問わず楽しめるスキーだと思いますが、このデザインだと(自称)若者は手に取らないんじゃないでしょうか。ちと惜しいですね。

ET-9.0
L173/R19.0/126-90-116
DSC01497.jpg
ET-7.6Sを返却すると、ET-9.0が戻ってきてます。
「9.0もいいですか?」
スタッフのおにーちゃんも苦笑いしながら、
『めったに乗らないでしょうからね。どうぞ(^^;』
フロントロッカー27%ということで、新雪やグッサグサの雪だと浮力が感じられておもしろいそうですが、この日の状況は違います。
で、とりあえず乗ってみたんですが、最初は乗り方がわかりませんでした(^^;
切り換えを急がず、板に逆らわず乗ればいいようですが....、私にゃ慣れが必要なようです(^^;
ちょい意識すれば、大回りも中回りも普通にできます。小回りなんてできないんだろうなぁと勝手に思っていたのですが、ちゃんとできました(^^
う〜む、それでもやっぱりよくわからん(^^;

試乗会は15時まで。私の日帰りスキーの定刻も15時。
ということで、今回もSTOCKLIの出番はなく、撤収しました。
もう試乗会に自分の板持ってくのやめようかなぁ。野沢みたいなところは別にして。
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2012年03月01日

季節外れのお買い物

本日、グローブを購入しました。

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GOLDWINのG-5800というやつです。

フツーの方にとっては、この時期はシーズンまっただ中。スキー用品を買うことに何ら疑問は無いのでしょうが、中毒者やら廃人やらといった、ちとオカシな輩にとっては、ワックス等の消耗品以外は、夏にオーダーしてシーズン前に入手するもの。この時期のグローブのお買い物は、完全に季節外れです(^^;

ちなみに現在使用中のグローブはこれ。
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lill-SportのLS9RSです。
大変使いやすいグローブで気に入っていたのですが、数年前に市場から消えてしまいました。他のグローブに換える気になれず、同じものを二双用意して、二日続けて使用しないように大事にしていたのですが....。
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とうとう指先に穴が空いちまいました(>_<)

HESTRAは私の手にはしっくりこないし、やっぱり(lill-Sportの前に使っていた)REUSCHかなぁ、等と考えながら会社帰りにKANDAHARのウェア店へ。
REUSCHのRSを試しながら、念のためスタッフのおにーちゃんに聞いてみました。
「lillに一番フィーリングが似ているのは、やっぱりREUSCH?」
『あ、だったらGOLDWINです。』
「へ?GOLDWIN?」
今は亡きlill-Sportの製品はGOLDWINが引き継いだそうです。う〜ん、完全にノーマークのメーカーでした(^^;
確かにロゴ等の刺繍を除けば瓜二つ、と言うか、同じモノです。
「季節外れ」のため値下げされており、「季節中」なら\24,150のところ\16,900。お会計をしていただいたら、何故か『では丁度\16,000でお願いします。』とのことでした(^^

ついでに50mほど先の本店で、試乗会の申込をしてきました。3/24(土)のASAMA2000です。去年は最高のコンディションだったのですが、今年はどうなることやら。
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