2011年05月23日

2011-12題名のないセミナー(1)

オフシーズン恒例の「題名のないセミナー」の第1回が5/20(金)に開催されました。会場は、いつものように「なかのZERO」の視聴覚室。収容人数は100名にも満たない小さな部屋です。
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ちなみに、当セミナーのスタッフには某都連関係者が数多くいらっしゃいますが、某都連本体とは全く関係なく、有志の立場で運営していただいております。基本的には有資格者を対象としているようですが、毎回豪華な講師のお話を間近で聴くことができる、素晴らしいセミナーです。

今回の講師は、柏木義之さん。
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14年間にわたり常に技術選のトップで戦い続けるとともに、現在はナショナルデモンストレーターとして日本のスキーを牽引している、正に日本のトップスキーヤーです。
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以下、メモや記憶をもとに簡単に内容をご紹介しますが、理解不足や記憶違いにより柏木さんの意図と違う内容になってしまった場合には、すべて私、中毒者の責任ですので、あらかじめご承知くださいm(_ _)m

最初はオーストリアで開催された前回のインタースキーのお話から。
日本は技術論に特化していたが、他国は指導法の紹介が多かった。また、ドイツやスイスはアルペンレースのテクニックをもとに、ターン前半でいかに早く山脚でとらえるかということを主眼にしており、ニュートラルポジションについても、水平面に立つのか、斜面に垂直に立つのかという違いが感じられた。等々。
特に谷回りについて、日本では技術論は確立しているものの、指導論が(足り)ない。今後はこれを出していかなくてはいけない、とのことでした。

続いて技選の滑りを、「フェースコントロール」「谷回りの連続」という二つのポイントから解説していただきました。
まずは大回り。雪面に効率よく力を加えるために、肩〜腰〜膝〜足首を真っすぐにする。そのため『肩からエッジングする』イメージを持っているそうです。井山選手が一番良く表現できていたとのことでした。
そして谷回り前半でエッジを外すタイミング。9時の位置では外せ!とのこと。ちなみに柏木選手や山田選手は、11時には外したいと意識しているとか(^^;これができれば谷回り後半で外腕が下がるはずだが、多くの選手はできていないのでターン後半で山腕が上がったまま、「谷回り崩れの山回り」をしているということです。
そして、小回りではストックを突くタイミングが変わっている。今までは切替のタイミング、つまり曲がるためにストックを突いていたが、今はエッジを外すために突くとのこと。突く位置も、ヒールピースより後ろなんだとか。ワールドカップのSLのビデオと比較しながら、その共通点を確認しました。

今後の技術の課題としては、ターン前半、つまり谷回り前半でいかにターンコントロールをするか。柏木さんは、この谷回り前半で山脚を重くしたいとおっしゃってました。内主導なのに?と思うけど、オフィシャルブックに出ている谷回り前半が内主導/谷回り後半が外主動の図は、あくまでもスピードが遅いからであって、スピードが速くなれば遠心力の影響で早めに外主動になる。つまり内主導から外主動に移行するタイムラグが小さくなるということで、そう考えると、インタースキーでドイツやスイスが紹介した『ターン前半でいかに早く山脚でとらえるか』と共通する部分があるとも考えているようです。
これについては、『(谷回り前半は)山脚荷重、(谷回り後半は)谷脚外し』とか、『(谷回り前半は)外脚で踏んで、(谷回り後半は)谷脚で外す』なんて表現もしてました。
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今年の技術選を振り返り、『出場14回目で、ここまでオフィシャルブックの理論をフィードバックしたのは初めて』だそうです。そして、他の選手たちもオフィシャルブックを熟読し始めたとか(^^

他にも、コブの滑りからファットスキーまで、興味深いお話が盛りだくさんの2時間でした。
私にとっては、こういう話の後に出た『谷も山も状況によって使い分ける』という言葉が、印象的でした。
さて、次回は6/15(水)。講師は....
posted by スキー中毒者 at 13:37 | Comment(1) | TrackBack(0) | スキー