2010年10月05日

2011指導者研修会在京理論

10月3日(土)なかのZERO、午後は研修会理論です。
今回の特別講師は、鈴鹿国際大学教授の市野聖治先生と、元アルペンレーサーの木村公宣さんでした。
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最初の講師の市野先生は、都連の研修会ではレギュラー講師と言ってもいいくらい。毎年お話をうかがってます(^^
ちなみに以下の記述は、あくまでも“私の理解”です。私の能力不足により誤解に基づく記載があるかもしれませんが、それは全て私の責に帰すものです。

まずは、今シーズン登場した新しい「用語」の解説から。
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「自然で楽なスキー」を、重力と身体運動によるスキーということで、「ハイブリッド・スキーイング」と称したようです。
「谷脚・内脚」も新しい用語?今までも「山足」とか「谷足」って表現があったよね?と思うのですが、特に比較しての説明はありませんでした。「谷足」は荷重・角付・回旋における力点を意識した表現で、「谷脚」は軸を意識した表現ということでしょうか。(違うかもしれません(^^;)
「フェースコントロール」は去年もあった表現ですが、今シーズンはこれがポイント(かもしれません)。スキーの面に対して直角に力を加えるというイメージですが、昨シーズンあった『谷回りでスピードが出てしまう』という意見に対して、フェースのコントロールが回転弧やスピードの制御に影響を与えるということを強調していました。
「クロスオーバー」という表現には、ちょいと注意が必要とのこと。ターンの切換で(上から見ると)、重心がスキーの上を越えて、次のターンの内側の位置に移動するということですが、重心がスキーより内側に移動するというのは誤解で、遠心力との合力を考えると、重心は常に両脚の間にあるということです。

続いて、現在校正中のオフィシャルブックの原稿をもとに本題に入ります。
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まずはドラッガーのマネジメント論を引き合いに、スキー連盟や指導者という「組織」が求められていることについてのお話。
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次に「パラレルターン」の概念について。
昔は、「プルークボーゲン」→「シュテムターン」→「パラレルターン」と段階を踏んで技術を習得し、その到達点であるパラレルターンは「二本のスキーが平行である」という概念でした。これに対し、重力を活用した谷回りの連続である「自然で楽なスキー」においては、身体の使い方に着目し、初歩段階の「粗野なパラレルターン」から「洗練されたパラレルターン」へと発展してゆくと考えます。
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そして「フェースコントロール」。用語の解説時にも強調されていましたが、ここでの解説も結構力が入っていました。
谷脚のエッジが雪面に食い込まない時間を長くとること、すなわち谷側への落下を長くすることでスピードコントロールが可能で、フェースコントロールにより回転弧やズレ幅、スピードをコントロールできるということです。
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まだ研究・実証が進んでいない部分もあるものの、今シーズンは指導方法への展開も考えてゆきたいとのことでした。

二人目の特別講師の木村公宣さんは、現在富良野でご自身の名前を冠したスクールの代表をされております。
前半は『私がスキーを通じて学んだもの』というテーマで、ご自身の小学生時代からアルペンレーサーとして活躍された時期、そして現在までの活動を振り返り、その時々に感じ、考えたことをご紹介いただきました。
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後半のテーマは『キムラ流ベーシックスキー技術』。基本ポジションの作り方から、木村さんの考えるターン構成、その中での身体の使い方や重心移動、そして市野先生が強調されていた「フェースコントロール」等々、多岐にわたります。世界を相手に戦った経験に基づくシンプルな技術論を、自ら身体を動かしながら、あふれ出る言葉で熱く語る様子は、『伝えたい!』という熱意を強く感じさせられるものでした。
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万雷の拍手喝采で、理論研修が無事終了しました(^^
posted by スキー中毒者 at 11:58 | Comment(1) | TrackBack(2) | スキー