2年ぶりに「題名のないスキーセミナー」に出席してきました。今回の講師は、指導員研修会でおなじみの市野聖治先生です。

内容は来シーズン改訂されるスキー教程についてでした。

ちょいとコメントが必要ですね(^^
って言っても、こんなところで上手く説明できる訳も無し。あくまでも私のお粗末な理解を貧弱な語彙で短くコメントするものですので、市野先生の意図が充分に伝わらないかもしれませんが、それはすべて私の責任です。
「プルーク・ボーゲン」の×。何とか教程からプルークボーゲンを外したかったとのこと。その意図としては、プルークボーゲンを完成しないとパラレルターンができないというのは間違っている。ただし雪上に立ったときに安定するハの字を否定するものでは決してない。ということです。
「山回り」の×。これは谷回りと谷回りの連続がターンであると言いたいということ。
「外脚荷重」の×。外脚は力を受けたくないけど受けちゃっている。そこに乗りに行くのはある意味で自殺行為。外脚は自分から加重しなくていい。
「荷重移動」の×。荷重移動は原因ではなく結果。重心移動するから荷重移動があるのであって、やるべきことは重心移動。
ちなみに、現教程はスキーの動きからアプローチしていましたが、新教程は身体の動きからアプローチするようです。
最後に「フェースコントロール」。この言葉を実際に使うかどうかは決めていないそうです。現教程では、荷重・角付・回旋のうち回旋に×がつきましたが、新教程では、角付を斜面に対してなくしていくことによりターンを始めるという意味で、角付よりも面にしっかり乗るという考え方のようです。
ま、研修会でお話を聞く機会がある方は、そこでしっかり聞いてください。
そうでない方は、教程が発刊されたら内容を確認して、お近くの先生を捕まえて話を聞いてください。

ターンのメカニズムはひとつ。スキー技法はオリジナル。これを矛盾させないために、指導方法はいくつあってもいいとのこと。その指導方法も、今までのように基礎から階段を上るように順々に習得してゆくのではなく、多少粗っぽい全体像から個々の技術を習得してゆくような方法を考えているようです。
あはは、責任重大だわ。

最後に、まだ未整理ながら、教程用に撮影したビデオを見せていただきました。
「今の技術」の感覚が、新教程の滑りの習得の邪魔をすることもあるようですが、最後に増田千春先生がまとめの中で、『今までの技術を習得していることは決して無駄ではない。その技術の裏を考え、理解することができるから。』というようなことをおっしゃっていました。
ま、おっしゃることはわかりますが、身体がついてくるかどうか....。こういうとき、身体は頑固なんだよなぁ(^^;
posted by スキー中毒者 at 23:59
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