試乗コースは主にやまびこD。気温が高かったため、湿雪で斜面は荒れていました。
KEI-SKI
High Performance R15
(L165/R15.0/110-68-98)
KEI-SKIは、5〜6年前にTC2というモデルに乗っていたのですが、試乗も含めてそれ以来。久しぶりです。
第一印象は、非常にしなやかであること。返りはそれほど強くありませんから、扱いにくいことはないと思います。ターン前半の雪面の捉えは早いです(って、今はみんなそうですけど....)。ただターン後半、テールのエッジホールドに若干の弱さを感じます。雪質の問題でしょうか?
OGASAKA
KS-RF+FM600
(L165/R16.2/109-69-99)
オガサカらしい雪面に張り付くような感じは健在です。返りはあまり強くありません。KS-AMほどではありませんが、KS-EXよりもオートマチック感を感じました。雪質と斜面の荒れもあると思いますが、大〜中回りは驚くほどの良さは感じませんでした(決して悪い訳じゃありません。結構いいんですけど、びっくりするほどじゃないってことで)。小回りはやりやすいです。全体的な印象としては、楽なスキーです。
ちなみに私が普段乗っている板は、KS-EX(165)+VIST WCR V10Nです。
Volkl
Crosstiger Platinum
(L168/R14.7/115-69-100)
Volklは4〜5年前にP60 SC Racingに乗ってました。その後の試乗で、TigersharkやCrosstigerに好印象を持っていましたが、さて今回は....?
このモデルはジャパンオリジナル。少々張りが強いでしょうか。私の好みでは、悪雪の中ではもう少ししなやかさが欲しいところです。エッジホールドは強めですが、大・中・小回りとも操作しやすい板です。
KEI-SKI
High Performance R18
(L170/R18.0/103-66-91)
今回は来シーズンのニューモデルはな〜んにもチェックしていなかったんで、何が何やら全くわかりません。再びKEI-SKIを覗いていると『カラーオーダーできますよ。』って話しかけられました。顔を上げると、おぉ、懐かしい。我満嘉治さんでした。そーいや、KEI-SKIのゼネラルマネージャーだっけ。
R15の印象を話すと、
『この雪質ではどの板(KEI-SKIの?)でもテールに弱さを感じると思います。ハイシーズンの雪では全く問題ありません。ぜひR18も乗ってみてください。』
反則と思いつつ、
「小回りはどうですか?」
『板のRなりにしか滑れない人は、回らないと感じるかもしれませんが、自分でスキーをコントロールして回すことができる人なら問題ありませんし、コブも滑りやすいですよ。言うなれば、マニュアル車ってとこでしょうか。』
で、乗ってみると、まさに仰るとおり(^^;
長さは5cmしか違いませんが、荒れた悪雪の中での安定感は明らかに違います。小回りがチョー下手くそな私でも、それなりにゃできます(^^ 良い雪の中でも滑ってみたいと思った板でした。
FISHER
PROGRESSOR 8+
(L165/R13.0/120-72-103)
一昨年、去年と、この野沢で試乗して手に負えなかったのがPROGRESSOR 9。そんなことすっかり忘れて乗ってみました(^^
9ほどじゃないにしても、エッジホールドはやっぱり強いです。グサ雪だったんでごまかせましたが、雪の状態がいいと、逆にずらし難さを感じるかもしれません(感じないかもしれませんが)。ところがところが、操作性は軽い、軽い(^^v大・中・小、どのターン弧でもOKです。女性や高年齢の方のように、脚力に自信が無くとも問題はありませんが、エッジを外せない方にはお薦めいたしません。
ちなみにプロフィールではRが13となっていますが、バインディングの調整中にこんな会話が。
「Rは?」
『ん〜、12m〜15mって言ってます。』
(「おぃおぃ....。」)
『トップとテールでRを変えてますんで。大回りでも結構いけますよ。とりあえず滑ってみてください。』
まずまず狙い通りでしょうか。
HEAD
ICON TT80
(L164/R12.4/117-66-101)
HEADで薦められたのがこれ。
「何ですか?これ。」
『ニューモデル。“あいこん”って読みます。』
「Supershapeとは違うんですか?」
『Supershapeもありますよ。』
隣にはMAGNUMが....。少々お疲れモードだったので、
「MAGNUMかぁ。もうちょい軽快なやつの方が....。」
『んじゃ、やっぱりICONです。』
ということで、全く先入観なしで滑りました。しなやかさはあまり感じません。硬くはないのですが、大〜中回りでスキーを踏み込んでいったときに踏み抜いてしまうような頼りない感じではありません。操作性は軽いです。ラディウスが12.4mとこの日で一番小さかったのですが、それを感じさせません。大〜中回りも結構いけます。こいつも体力、気力、根性の何れか、または全てが不足していても扱えるでしょう。エッジングの調整は、PROGRESSORよりもやりやすいかもしれません。
さて、11時前から休憩なしで試乗を続けて13時過ぎ。この時点で、スキーの性能以前の問題として、スキーヤーの性能に問題が発生し、試乗どころじゃなくなりました。ということで、本日の試乗はこれにて終了です。
遅い昼食後に、自分の板で2〜3本。やっぱ自分の板が一番滑りやすいわ(^^